『銀河鉄道の夜』「銀河鉄道の夜」宮沢 賢治(新潮文庫) ’05 10/13

評価;B

丘で空を見上げていたジョバンニは、そこに現れた銀河鉄道に
乗り込んだ。幼なじみのカムパネルラと共に、鉄道での旅、
鳥捕りや今から天上へ行くという少女たちとの出会いを通して、
自分がなすべきことを見付けていく。

全体的に幻想的な不思議な世界観で、やっぱりこういう話は好きだな、と
改めて実感しました。文章も綺麗です。
肝心な鉄道に乗り込む場面の原稿がないというのはどうかと思いますけどね。
(まぁ、本人が亡くなられているのだからどうすることも出来ませんが)
残念です。

さてさて、「銀河鉄道」とは。
私が思うに、この鉄道は、自分を自分がいるべき場所へ
連れて行ってくれる鉄道だと思います。
だから降りる駅はみんなばらばら。
けれどあの鉄道にいた人たちが、鉄道に乗っている際または降りる際、
嫌な思いを持たなかったのは、それが自分の望んだ(または受け入れた)
居場所だったから。私たちがどう思おうとね。
ジョバンニの場合、「人のために何かをしたい」という思いのため
また元の場所に戻って、生活を始めるだろうけど、
カムパネルラが最後にああなってしまったのは、
彼が「人のために何かをしたい」と思うと同時に「母親の側にいたい」
という思いがあったから。
自分のいるべき場所まで連れて行ってくれる電車。
それが「銀河鉄道」なのではないかと考えました。
・・・・・私はそう思ったけど、違うのかな・・・?

あいにくとこの作品を国語で習ったことはないし、解説も見ていないので
正しいかどうかわかりませんけどね。私的解釈です。

夢のような楽しい場面と、少し怖く感じる部分がありました。
そのギャップもまた楽しめる要因なんですけどね。
彼らが受け入れた居場所でも、私には「本当にそれで幸せなの?」と
思えてしまうことが複雑です。

・・・話は変わりますが、最近読書記録しか更新してませんね。
ってか、毎日更新してるような気がしますが。
私の場合本を数冊平行読みしているので、どれも同じぐらいの
スピードで進むんですね。だから読了もある程度同じになってしまう。
で、今私が平行読みの本はどんどん終わりを迎えているわけです。
(今日も1冊読み終わったので明日アップします)
・・・・・自己満足の産物でスイマセン・・・。

SMAPのこと長らく書いてないなぁ・・・。
だってスマスマがそんなにおもしろくな・・・(強制終了)

早くライブDVDが見たい。
そして「Triangle」がシングルになって欲しい。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索