『泣いた赤鬼』浜田廣介・作 狩野ふきこ・絵(小さな出版社) ’05 10/27

評価;B

母が昔読んで悲しかったという本です。
『あらしのよるに』(きむらゆういち)を読んで思い出したんですって。
しきりと「あれは子供心にもめちゃめちゃ悲しかったわぁ」と
言っていたので、どんなもんかと図書館で借りて読んでみました。

・・・うん、確かに悲しいし、正直泣きました。

ただ、ラストの解釈の仕方が母と私で異なったんですよね。

以下、あらすじ。(っていうか、ネタバレ?)

むかしむかし赤鬼がいました。赤鬼は村の人間と仲良くなりたいので、
毎日毎日お茶やお菓子を用意してお客が来るのを待っています。
しかし、村人は鬼を怖がってだれも赤鬼の家には近付きません。
赤鬼はそのことを友達の青鬼に相談しました。
すると青鬼は提案しました。
「僕が村を襲うから、それを君が止めるんだ。そうすると君は
悪い鬼から村を救ったということで、村人たちは君を尊敬して
家にも来てくれるようになるだろう」
さっそく青鬼は村へ向かい、そこへ赤鬼が青鬼を止めに行き、
青鬼をぽかぽた叩きました。
打ち合わせ通り青鬼はやられて逃げようとしましたが、勢い余って
家の柱で頭をぶつけてしまいました。よろよろとでしたが、
青鬼は自分の家へ帰って行きました。
赤鬼は、村を悪い鬼から守ったということで、村人とも仲良ることが
出来ました。幸せな日々を過ごしましたが、赤鬼は青鬼のことを
思い出しました。あれから会っていないのです。
赤鬼は青鬼の家を訪れました。
しかしそこには貼り紙がしていました。
「村人と仲良くなれて良かったね。だけど、僕と友達だということが
わかったら、村人たちは君を怖がってしまうかもしれない。
だから僕は長い旅に出ます。」

っていう感じのお話です。普通にラストまで書いてしまった・・・。
私の解釈では、青鬼は柱で頭をぶつけた時、打ち所が悪くて
瀕死になってしまって、それが悪化して残る命もあと少しになって
しまったけれど、赤鬼がそのことを知ったら村人どころではなく
激しく後悔して思い悩んでしまうと思い、
「自分はもうこの場所でだけは死んではいけない」と、
とりあえず家を出たのだと思いました。
でも母の解釈では貼り紙の通りらしいです。
私が深読みしすぎてる、と。
・・・うーん、そうかのかなぁ。
でも、それなら柱に頭ぶつけてのくだりはいらないんじゃ・・・。

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