『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/ジェイ・ウォルパート脚本 鈴木玲子ノヴェライズ(竹書房文庫) ’06 6/18

評価;C

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のノベライズ版です。
流れは一緒だけど、映画よりも台詞は多い。
ジャックが結構普通の人でちょっと残念。
ウィル、ジャックのこと好きだなぁ。

そういえば、ジャックの少年時代を書いた「PotC」の小説を買ったけども、途中で挫折してるな・・・。読まないと。

シメでこう言うのもなんですが、
やっぱり映画の方がいいです。
『マルタ・サギーは探偵ですか?』野梨原 花南(富士見ミステリー文庫) ’06 6/22

評価;C

平凡な少年、鷺井丸太が名探偵マルタ・サギーになる!

気紛れで入ったコンビニで鷺井丸太は見知らぬ少年に声をかけられる。「お前もカード使いなんだろ?」。異能の〈カード使い〉として異世界にとばされた丸太。手にしているのは〈名探偵〉のカードただ一枚だった……

彼の名前はマルタ・サギー。本当は少し違うけれど、オスタスに来てからはそう呼ばれている。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは“事件を強制的に終結”させる力だけ。彼がその力を行使すると“世界の法則さえ捻じ曲げて事態が解決”してしまうのだ。「だってどんな世界でも働かなきゃ、生きていけないし。僕にできるのは『名探偵』だけだし」完璧な探偵であり、同時に全く探偵でないマルタ・サギーは、如何にして『名探偵』になったのか?彼の“秘匿されている”過去が、そして宿命の好敵手、怪盗ドクトル・バーチとの出会いの顛末が、今初めて明らかになる!マルタは、へらりと笑う。「不安なのは、どこでだって一緒だ。だから新しい世界で、僕はどんな僕になろうか考えたのさ」。

というのがAmazonの紹介文。

えーと、特に感想はありません。(ぉぃ)
『マルタ・サギーは探偵ですか? A collection of s.』野梨原 花南(富士見ミステリー文庫) ’06 6/26

評価;C

短編。

以上。(ぉぃ)
『バッテリー?』あさの あつこ(角川文庫) ’06 6/29

評価;B

ぐだぐだーだった二人の関係がちょっと変化?
『PEACE MAKER鐵 ―「剣」・「闘」―』 葉内 良智(マッグガーデン) ’06 9/4

評価;C

漫画『PEACE MAKER鐵』(黒野奈々絵)のノベライズ。
うーん、誤植が多い。勘弁してくれ。

やっぱり漫画の方がいいかな。
あの作品は絵の上手さも魅力の一つだから。

早く連載再開してほしいな。
『Vassalord.』もとても好みだけれども。
『少年と少女のポルカ』藤野 千夜(ベネッセ) ’06 9/7

評価;B

恋するオトコと悩めるオトメ
男が好きなトシヒコ、女になりたいヤマダ、電車に乗れないミカコ。心と身体の違和感にふるえる3人の高校生を鮮烈に描く、新感覚の青春小説。

男子校へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる3人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。

というのが、Amazonでのこの本の紹介文です。

起承転結がはっきりしていないというか、盛り上がりの場面がないというか、そういう点は今までに読んだことのあるこの作者さんの作品に共通するところがありますね。
でもそれがかえって、日常の一場面を切り出している感じで、内容が内容ではありますが、リアリティーも感じられます。

「午後の時間割」の方ですが、好きな男がゲイってわかる女の衝撃ってどういうものなんでしょうね・・・。
・・・っていうか、私もちょっと今なんというか、相手があまりに女に興味なさすぎて、ふと頭の端の端に微かにその考えが過ぎってしまったりする時が本当にたまにあるのですが・・・・・・・・・・とんでもなくショックを受けるような気がする。好みは人それぞれという理屈なんか関係なく。
この作者さんの作品だから、そういうことも軽く書いているけど、意外と重い内容だと思う。

この作者さんの作品は、過去に二冊読んだことがあります。『夏の約束』と『ルート125』。

一度目も二度目も感じましたが、私はこの作者さんの作品と相性が良くありません。登場人物に好感が持てない。
すれてる登場人物が大嫌いです。

着眼点と話の構成の上手さは憧れますが、キャラクターが・・・・・きっとこの作者さんはリアリストなんだろうと思う。
でも私は小説には小説の世界があってもいいと思ってるから、そこが相容れないところなのかな。