『あるはれたひに』きむら ゆういち(講談社) ’05 10/14

評価;A

嵐の夜に出会ったヤギとオオカミは、次の日一緒にピクニックに
行くことになった。
友達なのに「おいしそう」と思ってしまう。
友達なのに「自分を食べようとしているのではないだろうか」と
疑ってしまう。
葛藤の末オオカミが取った行動とは・・・。

オオカミひたすら愛しいです!へたれ最高!(笑)
無意識に誘ってる(笑)ヤギを食べてしまいたいと思うけれど、
やっぱり友達であるからと理性を保つ。
よく我慢した、オオカミ!へたれでもあなたは偉い!

ヤギもヤギで、あなたは無防備すぎ。
それはたぶん友達を信じているからだけではなく、性格的なもの
なんだろうなぁ。でもこっちはこっちで可愛いです。

へたれと天然。うわ、結構好きな組み合わせかも。(笑)

オオカミの最後の台詞に私は度肝を抜かれました。
あなたは初々しい中学生ですかっ!?(笑)
オオカミ可愛いー!!

今後の2匹の動向が非常に気になります。
本当にいい本に巡り会えました。
『風に桜の舞う道で』竹内 真(中央公論新社) ’05 10/14

評価;A

1990年、アキラは一浪生のための予備校の寮・桜花寮に入り、
大学受験に向けて共に勉強し、共にこれからの1年を
過ごすことになるヨージやリュータなど、9人の寮生たちに出会う。
その十年後、当時の寮生たちの間で広がった噂というのは、
「リュータが死んだ」というものだった。
アキラたち旧寮生は互いに連絡を取り合いつつ、真相を探っていく。

「青春小説」を探していて見付けた本です。
1990年と2000年をそれぞれ1年間交互に書いていくので、
飽きることなく読み進められます。

私も大学受験というのは去年経験したことだし、自分の好きな学科で選ぶか、
入りやすい学科で選ぶか、学校の名前で選ぶか、など、いろいろ
先生とも話し合った覚えがあるので、「懐かしい」というよりは
「自分が経験した身近なこと」のように感じながら読んでいました。
他の登場人物の行動でも、「あぁ、この気持ちはよくわかるな」って。

けれど、私の場合、今現在の年齢が彼らの1990年時の年齢ですから、
自分に当てはめてみると、「青春」というのが
まだよくわからないということに気付きました。
もしかしたら、この本はもうちょっとしてから
読むべきだったのかもしれません。
でもやっぱり、10年経ってそれぞれ違う道を歩んでいても、
青春を共に過ごし、お互いを支え合った仲間と
繋がりあうことができるということはとても素晴らしいことだと思います。
永遠に続く絆。
それこそ「青春」で得られる最も価値あるものですよね。

ちなみに私が考えるこの小説のイメージソングはスピッツの「チェリー」。
ぴったりだと思います。読み終わってからリピートしまくってしまいました。
『銀河鉄道の夜』「銀河鉄道の夜」宮沢 賢治(新潮文庫) ’05 10/13

評価;B

丘で空を見上げていたジョバンニは、そこに現れた銀河鉄道に
乗り込んだ。幼なじみのカムパネルラと共に、鉄道での旅、
鳥捕りや今から天上へ行くという少女たちとの出会いを通して、
自分がなすべきことを見付けていく。

全体的に幻想的な不思議な世界観で、やっぱりこういう話は好きだな、と
改めて実感しました。文章も綺麗です。
肝心な鉄道に乗り込む場面の原稿がないというのはどうかと思いますけどね。
(まぁ、本人が亡くなられているのだからどうすることも出来ませんが)
残念です。

さてさて、「銀河鉄道」とは。
私が思うに、この鉄道は、自分を自分がいるべき場所へ
連れて行ってくれる鉄道だと思います。
だから降りる駅はみんなばらばら。
けれどあの鉄道にいた人たちが、鉄道に乗っている際または降りる際、
嫌な思いを持たなかったのは、それが自分の望んだ(または受け入れた)
居場所だったから。私たちがどう思おうとね。
ジョバンニの場合、「人のために何かをしたい」という思いのため
また元の場所に戻って、生活を始めるだろうけど、
カムパネルラが最後にああなってしまったのは、
彼が「人のために何かをしたい」と思うと同時に「母親の側にいたい」
という思いがあったから。
自分のいるべき場所まで連れて行ってくれる電車。
それが「銀河鉄道」なのではないかと考えました。
・・・・・私はそう思ったけど、違うのかな・・・?

あいにくとこの作品を国語で習ったことはないし、解説も見ていないので
正しいかどうかわかりませんけどね。私的解釈です。

夢のような楽しい場面と、少し怖く感じる部分がありました。
そのギャップもまた楽しめる要因なんですけどね。
彼らが受け入れた居場所でも、私には「本当にそれで幸せなの?」と
思えてしまうことが複雑です。

・・・話は変わりますが、最近読書記録しか更新してませんね。
ってか、毎日更新してるような気がしますが。
私の場合本を数冊平行読みしているので、どれも同じぐらいの
スピードで進むんですね。だから読了もある程度同じになってしまう。
で、今私が平行読みの本はどんどん終わりを迎えているわけです。
(今日も1冊読み終わったので明日アップします)
・・・・・自己満足の産物でスイマセン・・・。

SMAPのこと長らく書いてないなぁ・・・。
だってスマスマがそんなにおもしろくな・・・(強制終了)

早くライブDVDが見たい。
そして「Triangle」がシングルになって欲しい。
『行ってみたいな、童話(よそ)の国』長野 まゆみ(河出書房新社) ’05 10/13

評価;B

なんかイケナイものを読んでしまったような気がします・・・。
というか、本当に“よそ”に行ってしまったような・・・。

童話として有名な「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」を
著者の想像と官能と残酷さを加えて新しい“童話”として書かれています。

なんというか、すごい。
この童話がこうなるんだな、という意外性と、あくまで“童話”として
書かれている心意気に評価Bで。

「ハンメルンの笛吹き」
周りの人間から性的虐待を受けている少年・セスを助けるという名目で、
鼠のブランケット王は部下の黒鼠を引き連れて村を襲う話。
セスが非常に哀れです。愛を知らないのね・・・。

「ピノッキオ」
ジュゼッペ爺さんにより作られた人形のピノは、木であった時
飲み慣れていた樹液を求めてあちこちをさすらう話。
一番エロいのはこの話ではないかと思う。
“足のあいだにある突起”なるものがいっぱい出てきます・・・。

「にんじん」
親兄弟にいじめられている少年・にんじんが、“愛”を見付ける話。
黒い。にんじん黒い。どす黒いよ、この子。
例えば、自分のお兄さんを気絶させて、その間に使用人にレイプさせたり、
男にレイプされて放心している少年を誘って、
“愛しているから”と殺そうとしたり。・・・・・怖い・・・。

どことなく怖くて寒気がするような3作品です。
でも一つ一つの作品にちゃんと意味も込められてますから、
別にミーハー小説のような阿呆らしいものではありません。
だからまぁ、満足したといえば満足したのですが、
何分初めて出会うジャンルの小説だったために
ちょーっと戸惑ってしまいました。(笑)
『少年アリス』長野 まゆみ(河出書房新社) ’05 10/11

評価;B

ある夜、「蜜蜂」は「アリス」と共に飼い犬「耳丸」を連れて
兄に借りた色鉛筆を学校に取りに行く。
何故か校舎には鍵がかかっておらず、理科室からは授業の声が聞こえる。
それを覗き見てしまったため、逃げ遅れたアリスは、その場で
見知らぬ先生に捕まった。
アリスはその理科室にいた他の見知らぬ生徒たちと一緒に
不思議な授業を受けさせられ、元の世界に帰れないようにされてしまう。
一方蜂蜜は消えたアリスを探すために、耳丸と共に学校内を探索する。

そんな話を通して、アリスと蜜蜂が自分を見つめ直します。
そしてお互いの友情も。

綺麗な文章と、幻想的な描写。
やっぱり好きです、この方。

「野ばら」がアンハッピーエンドだとすると
この「少年アリス」はハッピーエンドかな。

読み終わったあと、自分がちょっと新しい世界を覗けたような
ちょっと幸せな気持ちになります。

55冊目『野ばら』

2005年10月11日 読書
『野ばら』長野まゆみ(河出書房新社) ’05 10/9

評価;B

夢と現実の狭間、「月彦」は学校で薄水青のリボンを付けた「黒蜜糖」と
その友人「銀色」に出会う。

・・・としか言えないあらすじなんです・・・。

学校の図書館のハードカバー小説の棚を物色していたときに見付けた本です。
ハードカバーってほとんどあらすじとか書いていないので、
面白そうな題名の本を手にとって、ぱらぱらめくってみるしか
本を探す方法がないんですよね・・・。(さすがにどんな本でも
読みたいと思うような本の虫ではないので)
この著書も筆者も全く知らなかったのですが、手にとって見てみて、
内容をちょっと読んでみたところ、恋愛小説でも探偵小説でもないし
面白そうかも、と思い借りてみました。

そしてハマった。

この幻想的な雰囲気、登場する全ての物体に一つ一つ意味が込められて
いるような感じ、主人公は少年たち、うち一人は黒い(笑)・・・
すべて私の好みのストーリー構成にあてはまりました!
あ、登場人物が少年ばかりだと言ってもBLではありませんよ、この本。

でも、まだまだ私の読解力が甘いのは、上で言った、
一つ一つのもの(柘榴やミシンなど)にこめられている意味が
きちんと読みとれないこと・・・。
著者のあとがきや解説もないので、自分で考えるしかないんですよね。
もうちょっと経って、もう一度読み返して、ちゃんと読みとれたという
自信を付けた上で、国語の先生の免許と、司書の免許を取りたいですね。

内容全然語ってないですね、そういえば。
けど、内容を語ってしまったら、この小説の面白さが何割か
減ってしまうと思うのですよ。
不思議な時間経過がこの小説のいいところでもあるので。

私の好みにぴったりだと言っておいて、上の評価でBを付けた理由は、
私にとっては話の後味が悪いように感じたからです。
その分引いてB。

読んでいる途中思ったのですが、この作品、萩尾望都の絵で読みたい。
萩尾先生の作品(「ポーの一族」「トーマの心臓」)は数年前、
またまた母の影響でハマってしまいました。
(そういえば「ベルサイユのばら」も母から薦められて
読んで好きになったなぁ)
長野作品と萩尾作品は雰囲気がよく似ているような気がします。
(長野氏著書「少年アリス」の解説にちょこっと萩尾望都の名前も
出てましたしね)
両人ともとても私好みの作風です。

他の長野作品も読んでみたいですね。
『あらしのよるに』きむら ゆういち(講談社) ’05 10/9

評価;B

今話題の(?)絵本です。
嵐の夜にヤギとオオカミが出会い、真っ暗な中、
次の日に一緒に遊ぶ約束をする、という話。

ヤギを食べたくなるけれど友達だからいけないと思うオオカミと、
オオカミが自分を食べるのではないかと疑うけれど友達だから
疑ってはいけないと思うヤギ。
そんな2匹の葛藤を描いた(らしい)「あらしのよるにシリーズ」の第1作目です。

大学の前期の授業で受講していた児童文学に関する授業で紹介されて、
それ以来ちょっと読んでみたいと思っていたのですが、今回
映画化されるということなので、それきっかけに読んでみました。

続き物なので今の時点では面白い面白くないってのがはっきり
わからないのですが、今までのイメージ(ヤギ→主人公、オオカミ→悪者)を
乗り越えて、友情を描いたのはとても興味深いだと思います。
続きが早く読みたい!
『夏の約束』藤野 千夜(講談社) ’05 10/1

評価;C

なんか「本を紹介する」みたいな本に載ってたので
読んでみました。たしかその本では三島由紀夫の
『仮面の告白』と比べてどっちの方がいいか、
というテーマで話されていたと思う。
討論会のお2人さんはこの本の方がいいとおっしゃってました。

読むのが極端に遅い3時間ぐらいで読めた本です。
150ページ程ですが、1ページに書かれている文字数が少ないから
すらすら読めます。

でも、ごめんなさい。
あらすじは左上の本クリックでお願いします。
あまりにも日常を書きすぎていてあらすじが説明できないぐらい
淡々としてるんですよね。とても説明しづらい・・・。

読み終わった後の印象としては、可もなく不可もなくでした。
「ふーん」って。
芥川賞受賞作品なのにごめんなさい。
私の見る目(読解力?)がないようです。
『天の羊』林 完次(光琳社出版) ’05 9/30

評価;B

ハリポタ親世代にはまってるので、「“シリウス”の名前の
由来でも調べてみようかなぁ」と、amazonで検索をかけた結果
見付けた本です。
ちょうど図書館にあったので借りてみました。
・・・そういえば、『七星の陰陽師』も「人狼」で検索かけて見つけたなぁ。
それほど親世代はまっているのです。(笑)

さてさて、『天の羊』。
天空にまつわるもののフォトエッセイ集です。
星や月の写真と、それに関連する著者が体験した話や星座に関する話などを
小話形式で隣りに載せています。

綺麗な写真だし、話も面白いのですが、夜空を見上げることは
しばしばあってもオリオン座と北斗七星しか見分けられない
私のような星座の初心者とって、例えば、ふたご座の話をして、
横に夜空の写真を載せられても、「・・・・・ふたご座って
どれ・・・?」な状態になってしまうんですよね・・・。

星座を考えた人はすごいなぁ。
『チョコレート工場の秘密』ロアルド・ダール著 柳瀬尚紀訳(評論社) ’05 9/24

評価;B

映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作(邦訳)です。
登場人物の名前が映画や原書とは違って、おもしろおかしく
訳してあり、それもまた楽しいです。

ウィリー・ワンカが経営する謎のチョコレート工場への招待状が
発売されるチョコレートに5枚だけ入れられることになった。
5人の子どもたちを招待するらしい。
貧しいバケツ家の一人息子チャーリー・バケツもその話に喜色満面。
3度目の正直で買ったチョコレートにその招待状が入っていた。
チャーリーは、招待状が当たった、大食いのオーガスタス・ブクブトリー、
わがまま娘のイボダラーケ・ショッパー、
ガム大好きなバイオレット・アゴストロング、
テレビ大好きマイク・テレヴィズキーと共に
ワンカ氏の工場見学に参加する。
はたしてワンカ氏が子どもたちを招待した理由は?

挿絵もあるし、話のテンポもいいので、すいすい読めます。
ブラックユーモアもきいていて(訳者曰く「チョコレートユーモア」)
思わずぷっと吹き出すところもありますしね。

ただ、原作は原作、映画は映画、それぞれ別なものとして
楽しむ方がいいと思います。
いろいろと異なるところは多いので。
どっちも面白いです。
『こころ』夏目 漱石(新潮文庫) ’05 9/23

評価;A

夜中「暇だなぁ」と思って本棚を探してみたら、
この本があったので読んでみました。
中3の時に最後の遺書の部分だけ授業で習ったから
知ってたのですが、最初から全て読んだのは初めて。
でも、ラストを知ってるから完璧「ネタバレ」されて読んだのと
変わりなかったですけどねー・・・。

さてさて、ご存じの方も多いと思いますが、一応あらすじを。

大学生の「私」は鎌倉へ避暑に来ていた時に、ある人物に出会う。
それが「先生」である。定職も持たない先生ではあるが、私は
その人間性に強く惹かれる。
私は先生が仄めかす先生の過去に強い興味を持つ。
しかし、先生がそのことについて明確に語ることがないまま、
私は父が病気のため実家に帰らなければならなくなる。

「現在」の話としてはそんな感じですけど、これは先生の過去まで
語っていいものかどうか。うーん、まぁ、皆さん学校で
習っておられるということにしておいて、割愛させて頂きます。

話の内容を深く考えたくなる小説です。
だから、今日までノートに簡単な人物相関図を書いたり、
疑問点、明らかにすべき箇所などを挙げていったりしたのですが、
なかなかそれらの答えを探す時間がなくて、じっくりと考えられて
ないのですが、いつか絶対“自分の力で”その答えを予想したいと思います。

とりあえず、私が作ったそのノートの一部公開。

《整理しておくべき箇所》
  現在
   ・私と先生との関係
   ・私は先生に傾倒した理由
   ・私と先生の妻との関係
   ・先生と妻の関係
   ・Kの影響力
   ・先生が自殺した理由
   ・先生にとっての乃木将軍の存在
   ・先生が私に手紙を書いた理由
  過去
   ・先生とKとの関係
   ・先生と御嬢さんとの関係
   ・先生と奥さんとの関係
   ・Kと御嬢さんとの関係
   ・Kと奥さんとの関係
   ・御嬢さんが先生の顔を見て笑った理由
   ・御嬢さんが先生を「変な人」だと言った理由
   ・奥さんが御嬢さんに向ける咎めるような視線
   ・Kが使う「精進」の真の意味
   ・Kが自殺した理由
   ・Kが襖を開けて自殺した理由
   ・先生が裏切ったことをKが咎めなかった理由
   ・御嬢さんが本当に好きだった人

私の見解としては、Kは自分の存在を先生に植え付けるために
自殺したのではないか、ということ。
もしくは、自分と同じように後を追うことを期待したからではないかと思う。
私にはKがはたして本当に御嬢さんのことを想っていたのかどうか
ちょっと疑問なんですよね。
つまり、Kが想っていたのは御嬢さんではなく・・・。
でもこの考え方の場合、こんな関係の小説を、あの時代、あの文豪が
書くかどうか。・・・極めて可能性は少ないですよね・・・。
ただ、深深深読みをしたら、そんな結論に至ってしまいました。
上の疑問点なども含め、もうちょっと考えてみます。

またまた登場人物の容姿を実在の人物に当てはめてみようとして、
今回は最初何ページか読んで、
私→慎吾くん
先生→中居さん
K→木村さん
で考えてたのですが、奥さん(先生の妻)の名前が出てきた時に
私はびっくりした。
「静」って・・・!!(読み方は「しず」だけど)
なんかちょっとショックを受けて、
「じゃあ、先生が木村さんか・・・?」とも思ったのですが、
明らかにそれはおかしいし。
だから元に戻して先生→中居さん、K→木村さんで行きました。
っていっても、過去のあたりでもうそのイメージも薄れて
来ましたけどねー。
私の場合、小説読んで顔ってあまりイメージしないので・・・。
(だからこそ、その登場人物たちのために、見知った顔を当てはめて
みたりもする。・・・自分で想像できるほど想像力に富んでいないから)

とにかくとても良い印象が残った本です。
あ、上の明確にすべき箇所に、
自分の父親のことさえほっぽりだして、先生の元(正確には先生の妻の元)に
駆けつけた「私」のことを足しておかないと。「その後の私」も。

記念すべき春からの読んだ本統計50冊目に文学作品が来て良かった。
あ、一応50冊目なので、途中から読まれた方のために、
私が書いている読書記録のご説明を。(どうでもいいですけどね)

 『作品名』著者(出版社) 読了日
 評価;A〜E(良〜悪)
 あらすじや感想

で書いてます。
主に小説を読みますが、気になったものを自由に読んでますから、
教科書に載ってるような文学作品も読みますし、
興味がひかれる内容なら果てはBLだって読みます。(笑)

でも恋愛小説はあまり得意じゃなかったりします。
青春小説がかなり好きです。
ギャグもいいけれど、感動して涙を流せる作品が好み。
友情ものであるのを期待して男2人が主人公の本を読んでみるけれど、
そんなものはほとんどがミステリーの内容なので、
特にミステリー好きじゃないけれども読んだ本が
ミステリー関係が多くなるのが最近のちょっとした悩み。(笑)

そんな感じの私が読んだ本たちの記録です。
自己紹介欄にある「HOME」から私が借りてるブクログに飛べます。
今まで読んだ本の一覧はそちらでどうぞ。
『七星の陰陽師』岡野 麻里安(講談社X文庫)

評価;C

読む本を探している時に、頭の中で、大好きな大好きな
「ルーピン」から思い浮かぶ単語で、
「人狼」という言葉が出てきたので、
amazonで調べてみたら、目に付いた本です。

おもっきりBLです。
うーん、出版されてる書物でここまでBLの話を読んだのは初めてかも。
それで気付いた。
私は明確にBLってわかるBLよりも、「ん?これってBLなのかな?
それとも友情?」っていう話の方が好きだ。
例としては三浦しをん氏の『月魚』。
ま、三浦氏は文章が上手いってのもあるんですかね。

この本のあらすじ。
主人公・七瀬藤也は、全国の退魔師を統括する団体・七曜会に所属する
少年陰陽師であり、密かに(?)藤也のことを想っている人狼の犬神嵐(らん)や
白鳥綾香、新庄亮太と共にチームを組んで害をなす妖を滅する
仕事をしている。
そんな時、誘拐された七曜会の重鎮の孫・香具也を救い出すようにとの
命令が4人に下り、4人はその捜査に乗り出した。

・・・って、別に推理ものじゃないですけどね。
ちなみに、表紙の右の少年が主人公・藤也で、左の少年が嵐です。
ま、このCPが主ですね。

この本、市立の図書館で借りたんですけど、
司書さんが書庫から持ってきて「こちらでよろしいでしょうか?」って
表紙を見せてくれた時、びっくりしましたヨ。
「キ、キスマークっ!!?」って。(内容読んで、生まれつきの痣だとわかった)
「私はこんなん借りるのか」って思うのと同時に、
「市立の図書館ってこんなんまで置いてるのか・・・」と
ふと思ってみたり。

話的にはまぁまぁだと思います。
続き読もうかな、と思ったけれど、図書館には置いてなかった。
・・・・・もしかして次の巻では・・・。・・・考えるのはよそう。

無意味に多い容姿の説明と、「主人公の貞操が!?」って場面で
王子さま(?)が助けに来るのと、主要登場人物が全員美形ってところと、
主人公がやけに天然なところはとってもBL系だと思いましたー。
まぁ、後ろの3つはいいとして、容姿の説明が多すぎるのはちょっとって
感じですね。緊迫してる(だろう)戦闘時に、
作者の主観でしかない「美しい」なんて言葉はいらないと思いますがね。

「可で不を相殺してるかな?」ってことで、評価はCです。
『富嶽百景・走れメロス 他八篇』「走れメロス」太宰 治(岩波文庫) ’05 9/10

評価;B

『フォー・ユア・プレジャー』(柴田よしき)に出て来た本なので
読んでみました。
って言っても中3の時授業で習ったんですが。

たぶんどなたも知っておられると思いますが、
一応あらすじを書いておきます。
正義感が人一倍強いメロスは、暴虐な王に意見したため、
処刑を言い渡される。それを受け入れようとするメロスだが、
彼には結婚を控えた妹がおり、その妹に結婚式をあげさせるために、
親友のセリヌンティウスを身代わりに、3日間の猶予を貰う。
3日後の日没までに親友の元へ戻るため、メロスは走った。

まるで古事記の「大国主命の受難」を読んでいるようでした。
まぁ、つまり、人間として成長するためにこなすべき課題ですね。
一つ一つ難題が前に立ちふさがり、それを越えて進んでいくという。

セリヌンティウスの立場から考えると、
「メロスが帰って来なかったら自分が殺される」という思いと、
「メロスが帰ってきたらメロスが殺される」という思いに挟まれて
複雑なのではないかと思ったのですが、どうも彼はそうじゃないみたいだし、
メロスもそうではないみたいでした。
彼らは「約束を守る」ことが一番のことであり、そこに伴われる
「死」はそれ以下のものであるという考え方をしているようです。
まぁ、究極と言ったら究極ですよね。
「王がメロスを許さなかったらどうするんだろう」という疑問は
つまりこの作品には存在しない。
なぜなら「究極」であるが故に「絶対」だから。

ここまで「美しい」小説というのも久し振りに読んでみるものには
いいですね。
「友情」というよりも、「友への態度」、いや「他人への態度」を
学べる本です。

そういえば、この本を図書館で借りる時に、『あしながおじさん』も
一緒に借りたんですけど、貸し出し手続きをしてる時改めて借りる本見て、
借りてる本だけ見るとまるで夏休みの宿題の読書感想文を書くために
本を借りる中学生みたいだなぁ、と一人で思ってました。
でも私が中学ん時読んだ本と言えば、『クレヨン王国の白いなぎさ』
だったなぁ。うーん、幼稚・・・。(苦笑)
中3の時に、太宰作品で『人間失格』を読んで5ページくらいで
挫折した思い出はある。(笑)
ま、本を読み出したのも、読書感想文が図書新聞に載りだしたのも
高校になってからですね。
『宝はマのつく土の中!』喬林 知(角川ビーンズ文庫) ’05 9/2

評価;B

昨日発売のまるマシリーズ、待望の最新刊。
本屋で表紙を見て顔がニヤけました。(笑)
だって、ヨザックがでかく表紙にいるんですもん!
私の一押しキャラ。(勝手に)
彼は良い。容姿もいい上に、性格もいい。
実はコンラッドがユーリを大切に思ってるのと同じくらい
ヨザックもユーリのこと好きなんだろうなぁ。
あぁ、こんなにヨザックのことばっかり考えてたら、
またまた悲しくなってくる・・・。

珍しく苛立つ貴重なムラケンやら、アーダルベルトとヴォルフラムの
お馬鹿な会話やら、胡散臭い笑顔とか黒いとか言われてるコンラッドとか
価値のあるものはいろいろと散りばめられてるのですが、
ヨザック・・・。

確かに伏線は張ってあった。でもなんとなく会話の内容から、
「あ、もしかして次男第二号?」とか思ったのですが、
実際は次男よりひどいじゃない・・・。

「いやん坊ちゃん、グリ江放って先行っちゃうなんてつれないわねん!」
ぐらいの冗談かまして、ユーリとコンラッドのピンチの時に
かっこよく現れてくれますよねっ!?
それ見て泣きそうになってるユーリの左頬(←重要)を触って
「ただいま戻りました、陛下」とか言ってくれますよねっ!!?
「実は戦場などで諜報活動する時のための血糊が石にひっかかって
潰れちゃったんですよー。オレは危機一髪横の壁の隠し扉から
無事脱出出来たんですけどね」とかでもいいから!
とにかくヨザック帰ってきてくれーーーーっっ!!!

で、その悲しい悲しいシーンの後のユーリはと言えば。
痛い・・・暗い・・・。

なんて暗い話なんだ、この小説・・・。
とか思ってしまいました。
実際、読み終わった後、半泣きになりながら、
しばらくベッドの上で膝を抱えてた私。

ギャグとシリアスが絶妙のバランスで入り交じったまるマシリーズ。
ラストがどっちのテイストになるかでその本の印象って変わると思いますが、
やっぱり今回はシリアスの方が勝ちのようです。

次巻が気になって気になって仕方ないです。
確か10月に出るんでしたっけ。
でもタイトルの『箱はマのつく水の底!』からしたら、
主にお兄ちゃんたちの話になるのかなぁ。
ちょっとムラケンが可哀想なので、実はこっそり渋谷兄の後を付けていた
ムラケンが、箱を発見した兄と争って、その弾みで2人とも向こうへ
飛ばされる、というの希望。

あ、上で「痛い」とか「暗い」とか言ってますが、私
そんな話大っ好きなんで、十分楽しみました。(笑)

そういえば、例の歌は「アメイジング・グレイス」だったんですね。
前に友達から借りた『emu』で聴いてみました。
・・・これを処刑場とかで歌ってたのかぁ。
「希望」を彷彿とさせる曲で、本当にこの話にぴったりだと思います。
私の場合、この曲を聴いたら、ユーリの笑顔がイメージされる。
キリスト教徒じゃない私が、賛美歌を「良い」と言うのは
キリスト教徒の方々にとって、嫌なことなのかな。
もしそうならごめんなさい・・・。

ついでに。
まるマを布教するために友達に本貸してみました。
ハマったようです。(笑)
さすが私の友達、話がわかってるなぁ。
そういえば、その友達に、私のメールの文章が、
まるマの文章に似ていると言われた。
「はぁ?てことは、ユーリの一人称で書かれてるから、私の文章は
ユーリの言葉に似てんの?」って聞いたら、
そういうわけではなく、会話じゃなくて地の文に似ているのだそうです。
そんなこと考えたこともなかったけど。
っていうか、私はそれを言われてどういうリアクションを取れば
いいのだろう・・・?(笑)
『フォー・ユア・プレジャー』柴田 よしき(講談社文庫) ’05 8/30

評価;B

・・・30分かけて書いた感想を、誤って押した「Esc」キーに消されました。
もう書く気力がないので、あらすじは本をポチっと押して
チェックしてみてください・・・。はぁ・・・。

とりあえずこれだけ。
山内が大好き。
『青空の卵』坂木 司(東京創元社) ’05 8/28

評価;D

引きこもりのプログラマー・鳥井真一と、その親友・坂木司が
知り合った人のいろいろな謎を解き明かしていく推理小説。

どことなくシャーロック・ホームズシリーズを思い起こさせます。
事件の起こり方や謎解きなどの点で。
それに、主人公は名探偵の隣りにいる人物であり、
名探偵の推理を予測する程の頭脳は持ち合わせていないし、
事件の真相はたいてい犯人や関係者の前で名探偵が謎解きをする時に
やっと理解するが、名探偵には気に入られている、とか。
あ、あと、その助手にあたる人物の一人称で物語が
書かれてるってとこもですね。

坂木に依存しまくってる鳥井は可愛いと思えるのですが、
普段の彼の人に対する態度が、あまり好きになれないです。
だいたい、親しくなってからならともかく、初対面の人に
敬語を全く使わず、いきなり名前を呼び捨てにすることが
どうして「いいこと」なのかがわからないし。

あと社会問題を扱っているようですが、極論過ぎてあまり同感出来ない。
詰めが甘い。

話は面白くなかったですが、キャラの一人一人の個性が出ているというのは
良かったです。(小説を書く上で必要不可欠なことではあるけれども)

ちなみに鳥井は中居さんぽい。
んで坂木は剛くん。
同窓生の滝本は木村さんと慎吾くんを足して2で割ったような。
登場人物はそんな感じに思いました。

それにしても、私は東京創元社の小説を読むのが怖い。
一番最初にあの翻訳の最悪な「シンデレラの罠」を読んでショックを受け、
で、今回はこれ。
駄目だ・・・今後はよっぽど心惹かれない限り、
この出版社の本はやめよう・・・。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング作 松岡佑子訳(静山社) ’05 8/26

評価;B

やっと読めました。やっぱり親世代良いですね。
友情の象徴の時代って感じです。

あとこの本はいろいろと笑いところがちりばめられていて面白かったです。
スネイプの頭をごりごり天井にぶつけて運ぶところとか。(笑)
うーん、スネイプは全く望んでないのにとことん
いじめられるキャラだなぁ。(笑)
きっと学生時代も出来る限り近寄らないようにしてたんだけど、
ジェームズ&シリウスが絡みに行って、
結局相手をさせられることになったんでしょう。
私はそんな不幸なあなたが大好きです。(笑)

前の読書記録で「リーマスが好きになる」と書きましたが、
もう親世代はどのキャラクターも好きです。(ただし、ワームテール除く)
どのキャラクターも好きだし、どのペアも好き。
っていうか親世代が好き。(笑)

ところで、この本読みながらSMAPのアルバム
「SAMPLE BANG」聴いてて思ったのですが、
親世代(学生時代〜ジェームズの死まで)のテーマソング(?)は
「Dawn」がぴったりだと思う。
サビ部分は3人の「希望」。・・・実際は叶えられなかったけれど、
その当時彼らが思い描いていたもの。
その他は3人が個人的に思っていること、
2人に語りかけている言葉あたりでしょうか。
小説では関係者や本人との会話の中でしかその時代は語られていないので
自分で想像するしかありませんが、
きっとこんな感じだったんだろうなぁ、と。

・・・親世代の話題ばっかりでゴメンナサイ。(笑)

で、今回親世代ファンになった私はシリウスとルーピンの会話とかを
もっと読みたいの思うのですが、あの2人が次に出てくるのって、
4巻ラストか5巻ですよね。
そこにたどり着くまでにはあの長い長い4巻を読まなくてはいけないわけで、
結構辛い・・・。(しかも4巻は一度だけ読んだことがあるけれど、
特に面白いという印象が残っていないし)
・・・うーん、とりあえず、頑張ってみます・・・。
たしか目玉がぐるぐる動く先生が出てきたはず。ムーディ?

どうでもいいけど、シリウスの一人称は「俺」だと思う。

あ、そういえば、シリウスがセブルスをたぶらかして(?)リーマスに会いに
行かせたのは一体何故でしょう?
だって、あの状況だったら、セブルスを怖がらせるどころか、
結果リーマスの正体をばらすことにもなって、
(セブルスがしゃべらないでいてくれたから良かったけれど、)
親友のリーマスを裏切ったことになるような気がするけど。
一体何を考えていたのか、シリウス・・・。
それとも、セブルスにあまりにも嗅ぎ回られて
怒りの限界を超えたシリウスがぷっつんと切れて、
「真実を見て怖がれ。それかリーマスに殺されろ」と思って
行き方を教えたのか。
う・・・そんなシリウス嫌だ・・・。
あぁ、でもシリウス直情的だからなぁ・・・。

以下映画話。

3巻読破記念に、買ったのに2、3回しか見ていなかった
「アズカバンの囚人」のDVDを引っ張り出してきて、もう一回見直しました。
前に見たのは3巻の記憶がほとんどない時だから、見ても特に
違和感なく内容を受け止めていたのですが、本を読んでからだと
ちょっと省略し過ぎな感が否めませんね。

あと、キャスト。
ルーピン先生、なんでヒゲ生えてるんですかっ!?ってかテンション
高すぎますよ、あなた!!
シリウス、背が小さいよ!長身じゃないのっ!?
せめてルーピンよりは身長あってよ!
ピーター、あそこまで不細工だったとは・・・。

と、いろいろと失望が多かったです・・・。
うーん、いくら自分で想像を働かせて登場人物を思い描いているとはいえ、
やっぱり「映画」っていったら「公式」であるわけで、
固定観念を植え付けられるってのはありますよね。
いまだに私の中で彼らの容姿が完全に定まってませんので、
とりあえず映画の容姿を追い払って、頑張って自分なりに想像しときます。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』J.K.ローリング作 松岡佑子訳(静岡社) ’05 8/18

評価;B

この作品も読むのは3度目。うん、面白い。
ただ、ロックハート先生はどうも苦手なんですよねー。
ってことを母に言ったら、
「っていうか、あの先生を好きな人おらんやろ」
って言われました。ごもっとも。(笑)

でも、ロックハート&スネイプのペアはめちゃめちゃ好きです。(笑)
この2人が一緒にいる時だけ、「よし、ロックハート、
もっとスネイプに絡みに行け!」と応援する私。
ハリーの時はもちろんしませんけどね。

さてさて、この2巻を読み終わったので、やっと親世代の話
『アズカバンの囚人』が読めます。
前に読んだのはたしか5年ぐらい前で、その時の印象が
「特に面白くない」だったので、読み返しもしなかったんですよね。
というか、話が複雑だったし、今でも全然自分の中で
キャラクターの姿形が思い描けないということは、
当時全く何も想像せずにただただ文字を追っている読み方を
していたのかも・・・。
今回は先にいろんな人のイラストなどを見てるので、
その中で私が気に入った絵の容姿を思い描いて読むことにします。(笑)
先入観を持って読むというのはあまり好ましくないですけどね。
今回は読もうと思ったきっかけが二次創作のイラストだったので
しょうがない。
で、もう自分で自分が誰が好きになるかわかる。(笑)
私は“絶対に”ルーピンが好きになります。
ちゃんと読んでもいないのに確信できる。(笑)
で、たぶんシリウスとリーマスの組み合わせが好きになるはず。
私の今までの好みからしたら。(笑)
『フォー・ディア・ライフ』柴田 よしき(講談社文庫) ’05 8/14

評価;A

新宿二丁目で無認可保育園を営む男・花咲慎一郎。
夜の仕事をする女性の子どもばかり預かっているので、
保育園にはお金の余裕もない。
そのため彼は知り合いの探偵が裏でやっている「ヤバイ仕事」の
手伝いをする探偵業も兼ねていた。
ある日、知り合いの探偵である城島から、ヤクザに捕まった少年・
鴨瀬仁志を助け出すように言われる。無事助け出した少年だが、
少年は自分を父親だと言った。
ちょうど同じ頃花咲は家出少女の行方捜査を頼まれる。
少女や仁志の知り合いなどを探っているうちに、
また新たに仁志が誘拐されるという事件が起こり、
花咲は保育園の園長をする傍ら捜査に乗り出す。

バラバラに起こっていたことが、最後にピンと一つの線に
つながるんです。意表をつくストーリーがとても面白いですよ。

あと、いろんな愛の形が描かれているのも良かったです。
もちろん「いろんな」には世間が「普通」という男女の愛もあるし、
親子の愛も、そして男性同士の同性愛や男女の身体だけの関係もある。
けれど、それらは、筆者が「実際に世の中に存在する愛」として
描いているため、嫌な印象は全く受けません。
まぁ、率直に言っちゃえば、小説の中だから
そう思っているだけかも知れませんが・・・。
でも、見方はちょっと変わりましたよ。
(あ、主人公は普通に女性の恋人がいますので。
そういう関係なのは、その他の登場人物です。一応)

そういえば、この本、「キムタク」「スマップ」の言葉が出てきました。(笑)
噂によれば、この作者さん、どうやら木村さんに興味があるらしいです。
この主人公・花咲も読んでいてまんま木村さんっぽいと感じました。
そういうところも面白かったです。

あと、ベルばら風な漫画も出てきましたよ。
『プチ・トリアノンの妖精』という、フランス革命を元にした
女装した長い金髪の美青年の話だそうです。(笑)
オスカルと逆パターンですねー。
ラストで明かされるその作品の秘密が、
「え、これ大丈夫なの?池田理代子先生に迷惑かからないか?」と
思わず心配してしまうようなものでしたが、
何はともあれ、知っている、まして大ファンの作品を彷彿とさせる
ものが作中に登場していたのも、楽しかったです。

花咲が木村さんだとしたら、中居さんはー・・・山内?
あー、なんか洒落にならなさそう。(苦笑)
作品を読んでいて、顔を当てはめたら
普通に当てはまってしまうところが怖いなぁ・・・。
ゴメンンサイ、中居サン。(平謝り)
それにしてもこの人、刑務所でさんざんな目にあって、
夜恐怖症になる前に男性恐怖症にならないんですかねぇ・・・?
後に暴力団幹部(男)の愛人になってるし。
これがちょっと謎。それか吹っ切っちゃったのかな。
あ、山内は男ですよ。女のような可愛らしい顔をしてるんですって。

ちなみにこの作品での私のツボキャラは、伊藤達也。
ヤツは可愛い。(笑)
いくら相手が男性でも、あれだけ一途に相手のことを思っているのは
女の私から見てもちょっと尊敬しますね。
その次、山内。
・・・あー、なんかこのツボキャラ紹介で私の好みが一発でわかるなぁ。(笑)
『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング作 松岡佑子訳 ’05 8/12

評価;A

言わずと知れたハリポタシリーズ第一作目。

まるマサイトさまを巡っていると、何故か同時にハリポタ親世代の
二次創作をしてらっしゃる方が多くて、あるサイトさまで
親世代の美麗なイラストを見て、「『アズカバンの囚人』もう一回
読みたい!」と思い、どうせなら一巻からもう一度読み直そう、と思って
今回読みました。
一巻読んだのこれで3度目なんですが、やっぱり何度読んでも
十分楽しめます。本当に面白い。
「読んでいるのがだるい」と思う場面が全くないですからね。

ハリポタは、中学の時に友達から借りて読んで、
いっぺんにはまって、集め始めました。
あ、でも5巻は買ったけれどまだ読んでません。(汗)
4巻から長くなって、ちょっと読みのが大変になったので・・・。
夏休み中に5巻まで読みたいな、とは思っているのですが。

ちなみに一巻での私の好きなキャラ一位は、リー・ジョーダン。
クィディッチの実況中継に惚れました。(笑)

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