雪の一日、後後日談

2008年2月11日
雪ねこ制作から二日経ちました。

雪ねこは割と暖かな今日の陽気のせいでさらにやせ細り、とうとう斬首刑が執行されました(首が落ちたという意味)。今は玄関の前に丸い雪の塊が二つあります。
雪うさぎも影も形もなくなりました。(南天の葉と実だけが名残です)
ちなみに私はまだ筋肉痛に襲われています。(恐るべし、雪遊び)

世の中見渡してみてももうどこにも雪がないのに、雪ねこだけはしぶとく生き残っています。「その心意気や、天晴れ」と、とりあえず胴体を撫でて来ました。

雪の一日、後日談

2008年2月10日
雪ねこ制作から一日経ちました。

雪ねこは昨日とは打って変わった今日の日差しのせいで大いにやせ細り、まるで今まさに斬首刑に処されようとしている人間のような姿になっています。(前傾姿勢という意味)
雪うさぎも同じく縮み、なんとも言えないこぶし大の雪の塊と化しました。(面影がまったくありません)
ちなみに私は筋肉痛に襲われています。(雪ねこ制作のせいで)

画像はあまりにグロテスクなので載せません。一日経って玄関の前に作ったことを少し後悔しました。

雪の一日

2008年2月9日
雪の一日
今日は私の住んでいるところでも珍しく5センチぐらい雪が積もりました。年に一回雪が積もるか、積もらないか、ぐらいに雪が少ない地域なんですけどね。

今日は午後1時から大学のガイダンスがありました。
が、10時半に起きて外を見ると・・・・・雪降りまくり。まず行く気が萎える。
「嫌やなー、行きたくないなー、面倒くさいなー」と心の中で大連呼し、しかし私は頑張って行く用意をして、化粧もばっちりしました。そして11時半過ぎになって(11時45分に家を出ないと間に合わない)さぁ後は着替えるだけ・・・となった時に大学の友だちから「今日ガイダンス行く〜?」とのメールが。
・・・・・・・・・・。
「え、そんな行かんでいいようなガイダンスなん?」とメールを送ると、「いやぁ、雪降ってるからみんな行かんのかと思って(笑)」と返事。
11時45分を過ぎて、もう出ないとやばいのに思い余ってその友だちに電話。
「行きたくない。だから行かない」
そして、私用の連絡事項もいろいろ伝え、電話を切りました。
というわけで、ガイダンスはさぼりました。もう本当に嫌になるぐらい雪がすごかったんですって。ちなみに友人がガイダンスに行ったのかどうかはわかりません。

大学に行かなかったので、替わりに今日の昼は芥川龍之介の『西方の人』を読んでいました。本当に龍さまの考え方が大好きです。例えば、イエスの父ヨセフについて。
「クリストの父、大工のヨセフは実はマリア自身だった。彼のマリアほど尊まれないのはこういう事実にもとづいている。ヨセフはどう贔屓目に見ても、ひっきょう余計ものの第一人だった。」
本当に素敵だ。なんて面白いんだ。
同じような面白さがあちらこちらにあって、芥川作品(特にエッセイのようなもの)を読んでいる時の私はムフムフ一人で声を殺して笑っているか、または我慢できずに普通に声に出しているかしています。アドレナリンがびしばし出てきます。・・・・・が、何かすごく疲れるものを感じるから、一気に読むことはできないのです。

といわけで、夕方はお昼寝タイム。

その後晩ごはんを食べた後にふと気付く。
雪が降っている。そして5センチほど積もっている。それなのに私は雪だるまを作っていないではないかっ!!!

龍さまを読む気分でもなかったし、気分転換のためにも午後8時から庭で一人雪だるま作りに専念。母から冷たい目で見られました。
気温は寒いけれども、雲があるから世の中は結構明るかった。
そして完成。冷たい目をしやがった母もびっくりして熱心に写真撮影をしていました。

上の写真です。

通常雪だるまに耳と尻尾を付けた、ねこ型雪だるまを作ってみました。モデルは我が家の愛猫、太郎。雪だるまを黒くしたら太郎になります。実物より大きい50センチの中型雪だるまです。

そういえば、太郎は今日一切外に出ませんでした。普段滅多に雪が降らないので、空から降ってくる白い粉とか真っ白の地面とかにまったく慣れていないんでしょうね。外にトイレしに行きたいのに雪が降っているアンド積もっている。「にゃぁ」と鳴いて母に「どうにかしろ」と訴えていたそうです。(母「どうにもできひんし」)

とりあえず番猫にでもしようかと思って玄関のどまん前に置いてみました(前に祖父母の家があるから、外の道路からは見えないけれど)。
隣にいるのはついでに作ったオーソドックスな雪うさぎ。庭に南天の木があって良かった。
玄関前の雪が荒れているのは、雪だるまたちを作った証拠です。

私が雪猫を作っている時、太郎は玄関扉を挟んで家の中の玄関から見守っていました。(たぶん動き回る私の影でも見ていたのでしょう)
へたれな猫めー。

そんな感じの雪の日。一人で雪遊びなんかしたの生まれて初めてでした。
彩乃かなみさんが次回月組公演『ME AND MY GIRL』で退団することを発表なさいました。

何故か現月組トップコンビは辞めるとしたら一緒に辞めるんだと勝手に思い込んでいました。二代前の宙組トップコンビ程ではないけれどとても仲良さそうだったので彩乃かなみさんが瀬奈じゅんさんにずっとついていくものだと。
別に男役と娘役がばらばらの時期に辞めることは珍しくもなんともないでしょうが、この二人に限ってちょっと意外・・・。

・・・と感じたのですが、ファンの方は別にそんなことないのでしょうかね。聞くところによると、辞める辞めると言われていたのは主にかなみちゃんだったそうなので。

『ME AND MY GIRL』チケットないけど捌きできっと観に行きます。「かなみちゃんはどうのこうの」と言うのはそれから。
秘書検定対策の授業を最近受けています。「上司をたてるたてるたてまくる」「目立つな話すな出しゃばるな」という秘書の性質にカルチャーショックを受けまくりです。
性格だけは無駄にエリザベート的な私には絶対に不可能な仕事です。怖ろしや〜〜・・・。
しかし、この秘書の授業をしている先生、ソルーナさんにこれでもかってぐらい顔が似ています。「え、兼業?」と思うぐらい似ています。

ついこの間まで大学の授業で『古事記』について学んでいました。
イザナギとイザナミの黄泉の入口での対話から始まり、イザナミの爆走(でもそれはイザナギが悪い)、アマテラス・ツクヨミ・スナノオの三貴子の誕生、スサノオの暴走、アマテラスの天の岩戸、スサノオのヤマタノオロチ退治、という風に、記述してあることの意味(神々の役割とか何を表現しているのかということ)など。
イザナギとイザナミのリアル鬼ごっこ的場面では、その場面を読むたびにまたは先生の話を聞くたびに、かなみちゃんことがあさこさんことを激しく追いかけている映像がいつも私の頭の中を過ります。明らかに『MAHOROBA』の影響です。
アマテラスのイメージはがいちさん。『スサノオ』のアマテラスは非常に個性的でした。あれは忘れようったって忘れられません。がいち版アマテラスはスサノオの所業に心の中でめちゃくちゃ舌打ちしてそうな気がします。でも顔は無表情。
ある日、「来週までに、ヤマタノオロチがどんな姿してるのかイメージして来てね」という宿題を出されたことがありました。「8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え、腹は血でただれ、8つの谷、8つの峰にまたがるほど巨大である」という記述が『古事記』にはあります。しかし、私には若い娘たちを侍らせてロックのワンマンショーを繰り広げる水夏希さんしか浮かびませんでした。ちなみに水さんは「黄泉」という言葉でも頭の中に出て来たりします。閣下のお姿で。そしてあの「・・・え?」ってなる軍服で。
そういえば、月読は『古事記』の中で3回しか名前が出てこないそうです。これを聞いた時は「えりたん!(泣)」と心の中で叫びました。もうえりたんは本当に美味しいところを攫って行くと思います。大好きです。愛してます。SO★IN★LOVE です。『スサノオ』以来月読が気になり出したぐらいえりたんの影響力は大きい。旅行した時は全国各地の月読神社に行ってやると決意しています。(っていうか実際2か所ぐらい本当に行ってる。)

2週間前の話ですが、大学近くの駅で「根無し草か!」と友人に突っ込んでいる学生がいました。
宝塚に洗脳されている私にはもはや判断不可能なのですが、「根無し草」ってどれほど一般的な言葉ですか?日常会話でぽろっと出てしまうぐらい一般的なのですか?私には主に「ぼくーはデーラシーネッ!ねなーしぐーささッ!(僕はデラシネ、根無し草さ)」ぐらいにしか使用法が思いつきません。あと敵国の将軍を愛した娘を父親が詰問する時?

今は2003年TCAを見ています。1年振りぐらいに見返したら無駄に面白い。・・・おっと「無駄」は余計です。いや、本当に面白いんですよ。「お祭り」はこうあるべきだと私は思います。「みんなで阿呆になりましょう」がコンセプトでいいと思います。
見終わって誰かに伝えたいぐらい思いが溢れたら、かなり今更ですが改めて日記に書きます。ツボと萌えポイントを。
ひとまず今現在までの感想としては、たにちゃん可愛い!とうこさん素敵!ゆひさん大好き!おさあさ最高!そして、えりたん愛してるっ!!!

・・・・・やはり最後はえりたんですねぇ。愛してるよー。
※私の耳がおかしく、歌詞を聴き間違えていたので、訂正してちょこちょこ話題を追加して(特に最後の方)もう一度日記をあげます。間違いを指摘してくださったmarinさま、本当にありがとうございます。もしかしたら見ていらっしゃらないかもしれないので、一応ここに書かせていただきますと、削除する前の日記にはお礼の言葉などをコメントとして書かせていただきました。

さて。

先日「彩吹真央、おまえに抱かれたい〜♪」という歌を聴いてから企業の合同説明会のために京セラドームに向かいました。どんな気合の入れ方だっていう話です。

録画していた全国ツアー版『エンター・ザ・レビュー』をその日の見ました。

わたくし『エンター・ザ・レビュー』が大好きなのですよ。大劇も東宝も博多も全ツも関係なく、『エンター・ザ・レビュー』という作品自体が好き。
中でも一二を争うぐらい好きなのは「猛獣使い」の場面です。
樹里ちゃん、園加ちゃん、ゆみこさんバージョンを見ました。樹里ちゃんは完璧。園加ちゃんも良い。が、何故かゆみこさんのはしっくり来ない。私はゆみこさんが大好きだ。数日前日記で叫んだように、本当に最近のツボなのだ。それなのに一体何故なのか。
・・・考えてみました。結果、気付きました。
ゆみこさんからはSっ気がまったく感じられないんだ・・・!!!(ん?「ゆみこさんの猛獣使い役からは」か?)
気付いた途端自分一人でぽんと手を打ち納得。
きっとまゆさんはこういう役やるとはまるんでしょうね。極寒の冷たい冷たい背筋の凍るような見下した目をして、自分を挑発してる猛獣たちに「本気になってる振りを演じてあげてるんだよ?嬉しい?」と薄ら笑いを浮かべそう・・・・・なキャラを演じそうです。あの方は絶対Sだと思います。(は?)
樹里ちゃんと園加ちゃんは、最初は余裕だと思っていたけど「やるやんこいつ」みたいな自分が食われそうな危機を感じ、本気でぶつかり合って互いに相手の強さと弱さに惹かれる猛獣使いの感じ。ゆみこさんは実は猛獣たちに内心可愛がられてそうな猛獣使いの感じ。まゆさんは上のような感じ(やってないけど)。
とかなんとか言っているけど、ゆみこさん可愛いー。本当に好きだー。

オサさんが素敵でした。花組生は本当に自分の組が誇らしいんだなぁ、と感心。トップを含めみんなが自分の組を愛してるのがよく伝わってきました。一体どれだけの人が何度「花組最高」と言ったのか。
そしてオサさんは愛情表現がすごく直接的だから、「彩吹真央、彩吹真央、彩吹真央、イェ〜イ♪ 待ち続けた彩吹真央〜♪ 彩吹真央、おまえに抱かれたい〜♪」なんて替え歌にして歌っちゃう。最初何にも考えずにただ見てたから、「ど、ど、どうした、春野さんっ!!?」と思ってしまった。そしてゆみこさんはこの公演で組替えだったのだということを思い出しました。
オサさんは花組の人たちみんなにすごく均等にたくさんの愛を無条件であげていたのだと思いました。心の広い、とても人間ができた人。なんだかファンの人たちと同じぐらい、もしくはそれ以上に組子のこと愛していたのではないかと感じていました。まぁ、私は会に入っているわけでもないので、「ファン」についてとやかく言うことはできないのですが。
でも、そのオサさんの愛があってこその、花組生のオサさん&花組へのとてつもない愛だったのは確かですよね。

花組といえば、昨日は『メランコリック・ジゴロ』のNOW ON STAGEでした。『メランコリック・ジゴロ』のえりたんは、花盗人の場面で「雑草は抜く」というなかなか鬼畜的発言をしていらっしゃる情報(「ニュース」稽古場レポート)と、ターンでバランス崩して可愛いことになってる映像含め「ニュース」の稽古場しか知らなかったのですが、相変わらずころころ表情を変えて楽しそうに話していらっしゃいました。横でテレビをつけていただけで、私はちょっとWebレポート書いたりと忙しかったのでちゃんと見ていないのですが、またゆっくりみたいと思います。
前、樹里ちゃんのどんだけをテレビで見た時に、「薄・・・!!!」(「細!」よりも「薄!」という感想を持った。)と思ったけれども、ゆうさんと並んでいるとえりたんの方が結構しっかりして見えた。ジャケット着てるから?それかそれ以上にゆうさんが細すぎなのか?

・・・やはりえりたんの話題になる。

合同説明会に行った時陽月嬢の銀行の説明聞きにいき、「やっぱ可愛いわ」と阿呆なことを考えつつも「この銀行いいな〜」と思っていた矢先、まさかのまさかで嬢の休演。いったいどうしたんだ!?稽古場で何が起きたんだ!!?
容態についてはわからないので、「軽い骨折」で済んで早く復帰されることを心より願っております。
スウィーニー・トッド
※有名なミュージカルだそうなので今更ネタばれも何もないかもしれませんが、少しでも内容を知りたくない方はせっかくお越しくださいましたが、今回は読むのはお控えください。

ってことで、

出血大サービスですよ、奥さん。

「スウィーニー・トッド」を観て来ました。

いきなりですが、私は血が好きではありません。
中学時代保健の授業で「人間は何分の何血が無くなったら死ぬ」など血についての話を聞いている時気持ち悪くなり貧血を起こして席でへばっていたし、テレビで妊婦の分娩シーン(?)を見る時には思わず私もお腹が痛くなり「子ども産みたくねぇ」と思う。また血液検査のために自動的に機械(?)で血を抜かれた時には「これ機械が故障したら私身体中の血絞り取られてからからになるんちゃうん・・・?」って思って死にそうに緊張的な時間を過ごした(大学の友だちに「そんなん針抜いたらいいだけやん」って言われて初めて故障時の対処法を知った)。
おそらく私は血に対して異常に反応するのだと思います。特に自分の頭の中で「痛み」やら「死」やらに変換されそうな血に対して。血への想像力が異常なんだと思います。自分が流す血には「あぁ、血出てるなぁ」ぐらいに誰よりも冷静な状況判断をするのですが、自分と離れた血とか他人の血には無駄に想像力が働き何故か自分にまでダメージが来てしまうようなんです。

というわけで、今回の出血大サービスは私としては非常に嬉しくなかったです。別に首を斬られている人を見て私の首は痛くなりませんが、ただ気分が悪くなる。

19世紀ロンドンの、妻を奪った判事に復讐を誓う猪突猛進タイプの理髪師と、理髪師を愛する妄想好きのパイ屋の女主人との明瞭な殺人劇。別名、偶然という運命に弄ばれる人々のドタバタ悲劇。

主役の不運な理髪師を演じるジョニー・デップのみならず、ミュージカル映画なので登場人物は皆歌っていらっしゃいます。ジョニーの歌声はもしかしたら初めて聴いたのかもしれない(ヨーホーは置いておいて)。芯が太い声で、ビブラートは効いていないけれども迫力があります。上手い下手で言ったら、「んー?まぁ音は外してないけども・・・?」ぐらいにしか答えられないんですが、でもその洗練されていない歌声が、かえってスウィーニーの人道を踏み外したような危うさに合っていて良かったと思います。特筆すべきはスウィーニーの娘さんの歌の上手さ。なんて綺麗な声だろうと感心しました。「歌い方を教えて〜」と歌っていらっしゃいませんでしたっけ・・・?なんか「歌ってるやん」と心の中で突っ込んだような思い出が・・・。

出だしはすごく『チャーリーとチョコレート工場』の出だしと似ていました。あれをグロくした感じ。

この間カニバリズムについてのレポートを書き上げたところなので(カニバリズムに関する授業の課題)、人肉食は私にとって無駄に身近な問題です。というわけで、「それはないやろ〜」と無駄に突っ込んでいました。
ミートパイというものを食べてみたくなりました。パイ=デザートな日本人の私にはどういうものなのかよくわかっていないのですが。

しかしえらく都合よく血が飛んでくれますね。判事の時は掃除が大変だ。床拭きだけじゃなく窓拭きまでしなくちゃいけないじゃないか。後のことも少しは考えなさい・・・と思ったけれど、あれっていつも本人が掃除してたのかな(パイ屋さんは毎日忙しいだろうし)。ならいいや。

観終わった後は、「絶対家帰ったら幸せな映画か宝塚観よ・・・!」と決意しました。実は我が家にはアドレナリン出まくりな楽しい映画ってあまりどころか全くないので(っていうか、上の「ラヴいもの」に挙げてる俳優さんたちの出演映画ばっかりなんですけど)、結局は『レビュー伝説』を観ました。「あぁ、明るいって幸せ」と思いました。や、暗いには暗いなりに良い点もあると思いますけどね。感傷的になれるとか。(?)

まぁ、観た後落ち込む映画ですが、なんにせよジョニーの水着姿が見られて眼福でした。
ジョニーは可愛い。いつも可愛い。ジョニーは私の中で「格好良い」と並ぶぐらい「可愛い」の割合が大きいのです。

アンキパン物語

2008年1月25日
アンキパン物語
日記の下書きの中から「アンキパン物語」が出てきたので、ちゃんと書いて今回出します。
2007年7月の大学の国語科指導法の授業で、ドラえもんのひみつ道具「アンキパン」を使って物語を作るという課題があったのです。その時に私が作った物語が意外とみなさんに好評だったので、「よし、日記のネタにしよう」と置いておいたものでした。
物語とは言え、本当に1時間半の授業中に書くものですから(しかもその日は物語執筆以外にも作業がありましたし)本格的なものではなく、ただ短いあらすじのようなものでも、漫画でも良かったのです。

授業を受けていたのは50人ぐらいだと思いますが、その中から30人ぐらいの物語が抜粋されてプリント配布されました。他の学生は、アンキパンに頼りすぎて破滅する人の物語や、老人のボケ防止に役立てる物語や、実は精力増強剤で子孫繁栄、少子化社会が救われたという物語など、それぞれ個性的な物語を書いていました。

アンキパンとは、『ドラえもん』「テストにアンキパン」(てんとう虫コミックス2巻に収録)、1979年放送アニメ『ドラえもん』「テストにアンキパン」、1992年放送アニメ『ドラえもん』「アンキパン」に登場するひみつ道具です。
スライスした食パンを模した道具で、ノートや本のページに重ね、内容をパンにコピーして食べるとその内容が確実に暗記できるけれども、スライス1切れにつき暗記できる量(せいぜい1切れに教科書1ページ程度)が限られ、大量のページを暗記できないことや、暗記した内容が体内に取り込まれることはなく、排泄によって効果がなくなるという欠点があります。

この本来の特性も、物語を作る際に必要程度に脚色してもいいという決まりでした。アンキパンがアンキパンである特性、つまり「食パン(アンキパン)にコピーしたものを食べると、そのコピーした内容が覚えられる」ということさえ押さえていれば、後は自由なのです。
ということで、私も恋愛、もしくは友情をテーマに、少し本来とは違うアンキパンの使い方を物語にしてみました。

以下本文です。

きみに世界を見せたい。
世界は光に溢れているのだと。

「空は私の目の色と同じって本当? それは海の色に似ているというけれど」
きみは悲嘆に暮れることはない。
生まれつき目が見えなかろうと、死が身体をむしばんでいようと。

「何?」
新しく開発したパンだよ。写したものをすべて記憶できるんだ。
きみが知らない世界の色もわかるんだ。

「ああ、きれい」
きみは涙を流して目をつぶった。その目が開くことは二度となかった。

その後そのパンは女性には効能がないことが判明した。
彼女はいったい何を見た? そして何故涙した?


この物語を書く作業に取り掛かったのが終了時間ぎりぎりで、「ぎゃー!どうしよう!なんも案が浮かばへん・・・!!!どうしよう、どうしようっ!!?」と一人焦りに焦っていました。だから物語というか、物語のダイジェストみたくなりました。(それを言い訳と言う)
最後の「女性には効能がないことが判明した」というのもことごとく説明口調すぎてすごく気に入らないし、その前の「写したものをすべて記憶できる」というのも、読者が授業を受けていてアンキパンというものがどういうものなのか知っていること前提で、投げやりになっているのも明らか。かといって、どう直せば良いのかもわからないのでこのまま出す。

写したものを暗記できるということは、そのまま文面を写真のように脳内に送り込むことができるのか?ということは、写真をアンキパンで写したらその風景も伝えられるんじゃないの?という結論に至り、こんな話になりました。この物語でアンキパンに写しているのは写真です。イメージとしては、港から撮った海と空、みたいな。語り手はもちろん男性で、しかも科学者?医者?です。「彼女」は今にも死にそうな女性で、男性とは古い付き合い。ここに恋愛感情があろうとなかろうと、相手を大切に思っていることには変わりはないんです。「何故涙した」のかは想像いただくとして。

「彼女」の目が見えないという設定は某トイレに流された魔王の前世の人から拝借。(ついでに目が青いというのも少し)
語り手のモデルは某ハリウッド俳優S.Bさん。彼が「島」(要英訳)という映画で演じたメリック博士(の裏の顔)を想像して。
「彼女」のモデルもいるけれどこれは書くのは少し憚られるので、書きません。あたりまえですが、私ではありません。でも一部の人が「ん?あの人?」と思う人に間違いはないはずです。
ちなみに今回は宝塚とはまったく関係がありません。

こんな邪念を含めた作品ですが、まぁ、たぶん一番最初に載せられていたこともあると思うのですが、意外にも評価をいただきました。後日私の作品について書いてくださった感想によると、

「短い作品でありながら、上手に話がまとめられており、また読者の想像の余地が適度に残されている作品だと感じました。語り手が一人称であることから、語り手の女性に対する気持ちが優しく、また切なく伝わってきて、とても感動しました。冒頭の“きみに〜溢れているんだと”と最後の“彼女〜涙した?”が読者の想像をかきたてているように思います。語り手が見せたかった世界を彼女は見ることができなかった。それでも彼女は“ああきれい”とつぶやいて、涙を流す。語り手も読者も彼女が何故そのような行動に出たのかは想像する他ありません。けれど、この優しい文体の作品から、また冒頭文から、彼女が目には見えない“光”を感じたのではないかということが読み取れるように思います。彼女の死に顔について書かれてはいませんが、涙を流しつつも、きっと静かで幸せそうなものだったのではないかと感じました。文章の構成、また、文章全体に流れる雰囲気がとてもきれいな作品だと思いました。」
「短い文章の中にしっかりとしたストーリーが組み込まれていて表現が上手だと思った。アンキパンについての前提知識のあるなしに関わらず、物語の中に無理なく入っていける。アンキパンを記憶として用いるのではなく、脳内に直接伝達する道具と設定していることもおもしろい。アンキパンにスポットを当てるのではなく、女性の心情を描いている
のが印象的だった。」
「全部読んだ中で、一番印象に強く残った。短い文の中で「アンキパン」が与える効力、2人の人物像が想像できるつくりになっている。また、最後が問いかけで終わっていて、その作品自体からの発問があり、考えるきっかけとなっている。流れもスムーズでとても読みやすい文章だと思いました。」

とのこと。もう本当にありがとうございますです。全員分の感想が載せられたわけではないのですが、載せられているものの中でこれだけ書いてくださっただけで私には身に余る光栄でした。

ところで、暗記ものの試験前になると本当に毎回毎回アンキパンが欲しくなります。この間なんて1800字暗記したんですよ・・・。大学入って今までで一番多い字数だったと思います。
誰か本当にこの画期的なひみつ道具を現実化してコンビニに置けるぐらいにしてほしいです。
私は理科が苦手なので無理です。
・・・あ、でもその前にタイムマシンが欲しいです。

そういえばたかこさんもアンキパン欲しがってたなぁ・・・。
ベルサイユのばら
少し前に「ベルサイユのばら展」が大丸神戸店で行われていました。
私は中学校時代に母の勧めで『ベルサイユのばら』を読んで以来『ベルばら』が大好きなのです。今回行われていた「ベルばら展」にも本当に行きたかったんですが、都合が合わずにどうしても行けなかったので、行った友人が私のためにお土産を買ってきてくれました。麗しきオスカルさまのポストカードと、永遠の恋人オスカル・アンドレ2ショットのポストカードと、フェルゼンの入浴剤。
ポストカードはいつでも眺められるように、ウォールポケットにはさむか手帳にはさむか迷っているところです。

さてさて、問題はフェルゼンの入浴剤です。写真のものです。
フェルゼンの男らしくも美しい顔に見るものは頬を染め、輝く瞳のきらめく星々に目を奪われる。薄く開いた口唇は若者らしい利発さに溢れ、今にも王妃様とののろけを語りだしそう。そしてどうでもいいがおそらくヌーディス。

なんといっても書かれている湯の特質説明やキャラクター独自の台詞が面白いのですよ。
せっかくなので、他の種類も見てください。(あまりにも気になりすぎて、思わず商品カタログまで調べてしまいました)
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン 〜気高き愛の伯爵〜
タラソの湯 ―爽やかな地中海の香り― 至福のタラソで身も心もリラクゼーション
「海より深い一途な愛で、あなたを包む。」

アンドレ・グランディエ 〜永遠のボディーガード〜
潤いの湯 ―咲き誇るロ−ズの香り― ローズに包まれて秘めた女らしさが目覚める
「大丈夫。おまえのそばにいつも俺がいる。」

ジェローデル 〜魅惑の貴公子〜
とろみの湯 ―優しいヨ−グルトの香り― とろみミルクでツルツルに輝く幸せの肌
「貴女を優しく受けとめる、それが私の使命。」

アラン・ド・ソワソン 〜熱く燃える戦士〜
多汗の湯 ―本格的な硫黄の香り― たっぷり出してスッキリ爽快さっぱり肌
「お前のすべてを俺が見守ってやるぜ。」

詳しくはこちら(http://www.creerbeaute.co.jp/versailles/catalog/bath/)へ。

いや、もういろいろツッコミどころがありすぎて、むしろつっこまないほうがいいのではないかと思えきてしまうので、ここはあえて謙虚に構えてつっこみません。
アンドレだって別に永遠にボディーガードしたいわけじゃなかろうとか、ジェローデルとヨーグルトって面白いな!ってか一人だけ食品か!とか、アラン汗臭そうとか、本格的ってどんなだよとか、そんなこと言いません。

聞いたところによると、アランの「本格的な硫黄の香り」は「そんなんで硫黄って言ったら本当の硫黄が怒ってくんで」という感じの硫黄の香りらしいです。

上でも言った通り、私がいただいたのはフェルゼンの入浴剤でしたが、なにしろ私は海外旅行に行ったことがないもので、地中海の香りがどのような香りなのか実際にはわからないのですが、割と控えめかつ爽やかな良い香りでした。
お風呂の底の方で溶け残った塩の塊は「これが王妃様へのフェルゼンの未練か」、洗っているにもかかわらず2日後までなんとなく浴槽が地中海の香りだったのに「さすが一途な愛」と思ったり。

とにかくくりちゃんグッジョブ!!本当にありがとう!!!

身の回りで『ベルサイユのばら』が持ち上がって来てよく話題にも上るようになった今日この頃でしたが、去りし1月18日、なんと宝塚歌劇公式ホームページで、『ベルサイユのばら』全国ツアー決定のニュースが発表されました。
母に「なにこれ!ちょっとちょっと」と呼ばれ、パソコンを見ている母の側へ行き画面を覗き込んで見ると、私も母と同様「なにこれ!」と言うと同時に爆笑。

なんと、雪組『外伝 ベルサイユのばら ―ジェローデル編―』、花組『外伝 ベルサイユのばら ―アラン編―』、星組『外伝 ベルサイユのばら ―ベルナール編―』、それぞれ全国ツアー公演です。
雪組
2008年5月17日(土)〜6月15日(日)

宝塚グランドロマン
『外伝 ベルサイユのばら −ジェローデル編−』
原作/池田理代子 外伝原案/池田理代子
脚本・演出/植田紳爾

 名門貴族の御曹司で、女性と見まごうばかりの美貌と冷たいデカダンスの雰囲気を持つジェローデル。強い美意識と卓越した知性、そして素晴らしい剣の腕前の持ち主でもある。
 アントワネット付きの武官として近衛隊に入隊した年上のオスカルにライバル意識を持ち試合に挑み破れるが、それ以降、オスカルの美しさ、知性、そのまっすぐな信念に強い憧れと関心を抱き、喜んで副官としてオスカルに仕えるようになる。
 王妃の恋人と噂されるスウェーデンの貴族フェルゼンが、妹ソフィアを伴ってフランスにやってくる。ソフィアにフランス宮廷のエレガンスを学ばせるというのが名目だが、王妃との噂が表立ってきたために、ソフィアに王妃と自分との連絡係をさせるためでもあった。そのような中でジェローデルを知ったソフィアは、その美しさに惹かれていく。そして、ある時、ジェローデルに窮地を救われて以来、ソフィアの想いは憧れから恋心へと変化していく……。

■主な出演者/水 夏希、白羽 ゆり

花組
2008年9月20日(土)〜10月17日(金)

宝塚グランドロマン
『外伝 ベルサイユのばら −アラン編−』
原作/池田理代子 外伝原案/池田理代子
脚本・演出/植田紳爾

 フランスの貴族であるアラン・ド・ソワソンは、父を早くに亡くし、母と美しい妹ディアンヌとの三人暮らし。貴族とは言っても、平民よりも貧しい、名ばかりの下級貴族であった。士官学校を漸く卒業して、衛兵隊に少尉として任官する。
 ある日、近衛隊からオスカルが赴任してくる。「女の下では働けない」と荒くれ者揃いの衛兵隊士は一斉に反発し、アランとオスカルの一騎打ちとなる。勝負はオスカルの勝ちに終わるが、アランの腕前にオスカルは感動を覚える。剣を家族のために売り払ってしまった兵士たちをオスカルは叱責するが、彼らの貧しさを知り、己の無力さを恥じる。隊員たちは少しずつオスカルに心を開いていき、またアランとアンドレも男同士の友情を育てていく。そして、アランの心も漸くオスカルに対して開かれるようになっていくが、それはやがてオスカルへの報われることのない恋心へと変わっていく。
 緊迫するフランスの情勢。そんな中で、アランの隊が休暇に入った。兄の休暇を待ってディアンヌの結婚式が行われる予定であったが……。

■主な出演者/真飛 聖、桜乃 彩音

星組
2008年11月8日(土)〜12月7日(日)

宝塚グランドロマン
『外伝 ベルサイユのばら −ベルナール編−』
原作/池田理代子 外伝原案/池田理代子
脚本・演出/植田紳爾

 パリに住むベルナールは、その生い立ちから貴族を心から憎悪していた。そして革命運動に携わり、「黒い騎士」と呼ばれる義賊となって、貴族たちを慄かせていた。
 オスカルの策謀により、オスカルの屋敷に入ったベルナールは、逃げるためにアンドレの目に鞭を当て、その片目を失明させてしまう。負傷して捕らえられたベルナールは死刑を覚悟するが、オスカルは父将軍にもアントワネットにも、「黒い騎士は取り逃がした」と報告し、彼を自分の屋敷に匿う。オスカルは、ベルナールの言葉の中に真実があると悟ったのだった。ベルナールの看病に当たるのはロザリーだったが、貴族に母を殺されたというロザリーに心惹かれるベルナール。そんなベルナールに、次第にロザリーも愛情を感じるようになる。オスカルはベルナールに盗みはやめるよう諭す。大事なロザリーを盗賊の黒い騎士の妻にすることはできないからだと。夜陰にまぎれて、ベルナールとロザリーをパリへ送り出すオスカル。
 ベルナールは革命家のリーダーとして次第に名を挙げ、フランス革命でも大きな役目を果たすが……。

■主な出演者/安蘭 けい、遠野 あすか

公式ホームページによると、以上のようらしいです。
もう、ベルばらも来るところまで来たなという感じですね。しかも原作者がかんでいるという。
雪組。私は水さんはアンドレかアランのイメージなのでジェローデルがどうなるのか。でもオスカルよりは良いと思います。
花組。オスカルを演じるのがアヤネちゃんなんて暴挙に出ないかどうかが心配です。全ツ組がユウヒくんでもえりたんでもどちらでも良いです。とりあえずその間小劇場で公演してる(であろう)もう一人の方の観劇に行きます。
星組。ひとまず今年中に退団がないことに一安心。3年連続77期クリスマス退団かと緊張していましたが。良かったです。しかしベルナール・・・。「果たすが・・・」の続きは何ですか?ベルナール死ぬんですか?

私は2001年公演以降のベルばらは録り溜めするようにしていますが、全然見ることがないので今一体どのバージョンが家にあるのかわからない状況に・・・。朝海オスカルは本当にはまり役だったと思いますが、個人的にそれ以上にキュンキュンきたのはやはり安蘭オスカルでした。可愛くてよろしかったです。特に相手はちえちゃんが良いと思います。唯一2,3回見返したのはこれだけだと思います。その他は1回か、もしくは全然見てなかったり・・・。えりたんアンドレは良いんだけれども、・・・・・。

花組は梅芸あたりでもやるならもしかしたら観に行くかもしれませんが、それ以外はきっと行くことはないと思います。いつかCSでやった時に、「・・・へぇ」としげしげと眺めたいと思います。

話は変わりますが、しつこいほどに相変わらずえりたん飢えに陥っています。でもそれを解消できるほど我が家にはえりたん関係の公演映像がなくて、見るのは専ら『Joyful!!』と『アデュー・マルセイユ』のナウオン。『ゴールデン・ステップス』を見て群舞の端に映っているえりたんを見つけてはささやかな満足感を得てみたりするけど、それじゃ物足りない。雪組関連CSでやって欲しいなぁ。あ、来月『堕天使』か。えりたん飢えが少し解消されるはずです。
そういえば、久しぶりに2002年東京のTCAを見てたら、思わずえりたんの名前が出てきて驚きました。
瀬奈「『マノン』の青年館の公演中に、組替え発表があったんですよ」
夢輝「そうだっけ、あの時」
瀬奈「そうそうそう。えりたん・・・壮一帆ちゃんとか、彩乃かなみちゃんとか。みんな泣きながら舞台。すごい楽しい場面でも泣いてたりして」
貴城「あら。(笑)駄目じゃん、それ」
瀬奈「それがすごい印象的な公演でしたね。辛いよね、そういう時ってね」
全員「うん」
瀬奈「こっちは残るから」
夢輝「そうだよね」
貴城「えりたんは元気でやってます!」
瀬奈「あ!ありがとう。私の王子なんでよろしくお願いします」
久遠「みほこも元気でやってます!」
瀬奈「あ、よかった」
・・・あ、あさこさん、えりたんとかなみちゃんの扱いが違う。(笑)えりたんはみんなに好かれてるなぁ。「私の王子」発言までされちゃってー。・・・要所要所に懐かしい名前が出てきているところにとても時代を感じますね。
えりたんに飢えてる私は今なんでも食いつきます。数日前に風邪を引いてて、薬の箱をもちながらふとその名前を見ると自分の親指で隠れていて前三文字しか見えなかったのだけれど、その三文字が「モーリ・・・」で、「まさかモーリ“ス”!?」と喜んで、それ以後の部分を隠していた私の親指をすぐにずらした後、「チッ、モーリ“ン”かよ・・・」と悪態をついたぐらいですからね。(注・・・がいるのかどうかわからないけれど、モーリスとはこの間の花組公演『アデュー・マルセイユ』での壮さんの役名です)

えりたんは好きだけど、オスカルじゃないなーとは思います。やっぱりアンドレでしょう。
阪神大震災が起こった日から13年が経った2008年1月17日、 神戸国際会館こくさいホールで行われた「阪神大震災メモリアルコンサートシリーズ『つなぐ想い―1.17―』」へ行って参りました。

行くことが決まったのはずいぶん前でしたが、「阪神大震災メモリアルシリーズ」とはいえ、実際には「和央ようかさんのコンサート」というイメージしか持っていませんでした。1月17日の朝、正直なところ今日が震災の日だということさえ忘れていて、ただ「今日コンサートやなぁ。風邪引いてんのになぁ・・・」ぐらいにしか考えていませんでした。
そして、私は大学で3限分の定期試験を受けてから、神戸へ向かうため阪神電車に揺られながら、ふと窓の外を見てみました。今日が震災の日ということを今更ながらに思い出したから。
特に新しいとも思わないマンションやビルが点々と、そしてこれまた新しいとは思わない普通の家々と、向こうに見える阪神高速。出身地は知らないけれど、私も通っている兵庫県にあるM大学に通う他の学生たちの姿や顔も思い出してみる。それらは目の前にあるのが当たり前すぎる光景で、一度なくなったものだとは決して思えないもの。不思議だった。
そしてふと思い出す、10年以上前の自分。

阪神大震災が起こったとき、私は8歳、小学校2年生で、弟と一緒にベッドを並べて2人の寝室で寝ていました。何かが起こっているという感じがして目を開けた時には父が私と弟の上に覆いかぶさって守ってくれており、すぐに2階の寝室から1階のリビングへ移動し、ダイニングテーブルの下でずっと起きていたか、仮眠をとったか、とにかく待機していました。18日は小学校に普通に登校しましたが、先生の話があるだけで、午前中に集団下校したような記憶があります。
我が家は大阪北部にありますので、震度4ですみました。ただ、リビングに置いてあった壷は床に落ちて粉々になりましたし、隣の市に住んでいる親戚の家では食器棚が倒れて食器類がすべて割れたと言っていました。
小学校では学用品の寄付の運動が行われており、私も鉛筆を寄付したように覚えています。あと、一番記憶に残っているのは、震災後ずっと地震(そしてその後の火事)で亡くなられたの方の名前がテレビで流れていたこと。キャスターの姿は映らないけれど、画面に亡くなった方の名前が出て、それを読み上げているんですよ。そしてたまに、亡くなった時の様子などを付け加える時がありました。「○○○○ちゃん、0歳、テレビの下敷きになって亡くなりました」という言葉を覚えています。
そして、震災からどれだけ経ってからなのかは忘れてしまいましたが、私は家族で神戸の科学館へ遊びに行きました。歩道にひびが入っていてがたがたしていたのと、電車から白い仮設住宅が見たのが印象的でした。

あのニュースで毎日のように見ていた街と、今電車から見ている街が本当に同じ街なんだろうか、と しみじみと不思議に思うと同時に、やはり人間の強さを感じました。人って本当に前向きだと思う。生死に関わるような窮地に陥っても、「もう何をやっても駄目だ・・・」って思わないじゃない。しがみついてでも「生きたい」と思うから。っていう風に考えたら、この世に生を受けている生き物すべてが前向きなんだけど。

さて、前振りが長くなってしまいましたが、「阪神大震災メモリアルコンサートシリーズ『つなぐ想い―1.17―』」。

全体的に木でできたシックな感じで、大きくてすごく綺麗な劇場でした。横にはオペラ座みたいにボックス席があって、「うわー、あそこにとうこさん(フィリップ)がいたんやな!」とか阿呆なことを考えていました。1階席から見る限り、3階席はたぶん誰も座っていなかったようです。

今回はたかこさんこと和央ようかさんは司会。ファンの方には心配されていたようですが。
幕が開き、震災当時の映像で始まり、たかこさんことはしばらくライト浴びずに板付きのまま、手元の台本を読まれていました。
たかこさんは途中で着替えることもなく、ずっと全身白のお衣装でした。白のひらひらしたワンピースに、白い細身のパンツをはき、白のジャケットを着て、髪の毛は少し明るめの茶色、前髪を横に分けて、後ろ髪は上部の髪だけまとめて後ろで括っていらっしゃいました。母曰く「ヘアメイクはおらんのか?」な髪型です。
そういえば、同じく司会の原田伸郎さんから、始まるなり「こんな見上げるような大きな人とお仕事したことありません」とか、第二部で上手側にいた歌手の森川美穂さんが「原田さん、なんか距離がありません?」と下手側の原田さんに声を掛けた時、「壁があって」と言われていました。そのたびにたかこさんは爆笑していました。

第一部では神戸市消防音楽隊、関西学院聖歌隊、神戸大学グリークラブ(←関学と前後するかもしれません)、たかこさん、甲南女子中学・高校コーラス部、全員で合唱と、音楽が続きました。
たかこさんはディズニー映画「ヘラクレス」の「Go The Distance」を相変わらず歌われていました。もうこの曲はたかこさんの持ち歌なんでしょうか。その後ZARDの「負けないで」を甲南のみなさんと歌われていました。私は「One Heart」が聴きたかったです。(と言ったら母に「それはないやろ」とばっさり斬られました)
最後は、「あの日から、僕らは」という震災を歌った曲を全員で合唱。
合間のMCでは例の「えと文」のおかげで助かったというお話をされていました。あと、急遽東京に帰りたいといった同期のために伊丹空港まで車で送っていき、行きは数十分で済んだところを、帰りは交通が麻痺していて14時間かかり、車の中で寝たりしたという話もされていました。

第二部では森川美穂さん、沢田知可子さん、そして二人で、と歌い継がれ、「うわぁ〜やっぱり歌手だぁ・・・」と思いました。(悪意はまったくありません)
特にやはり沢田さんの歌が良かったです。「会いたい」は母曰く「泣ける」という曲。題名だけではわからなかったけれど、実際に歌われるのを聴いていたら、やはりサビの部分は聴き覚えがありました。感動して泣きそうになりましたが、でも実際に涙を流したのは次に森川さんと一緒に歌われた「頑張れ」(←もしかしたら平仮名か片仮名かもしれませんが)という曲でした。友人が自殺をし命は取り留めたものの重体になっていて、それを気付けなかったことを悔やみながらも「頑張れ」と切実に願っている、という曲。少し身の回りと重なってしまうところがあって、無駄に共感してしまいました。
最後は第一部の出演者と司会と第二部出演者合同で第一部最後の同様「あの日から、僕らは」を合唱。
私は「千の風になって」がどこかで歌われることを期待していました。特に第一部の最後。・・・正直一回でよかったんじゃないですか?

ちなみに、拍手が一番大きかったのは「負けないで」でした。その次が「Go The Distance」。森川さんと沢田さんは普通サイズ。・・・そのわけは・・・以下。

今回はたかこさんの出待ちがあるということで、さぁ向かおうとホールから出てみると、もうたかこさんファンの長蛇の列が出来ていて、しかもどんどん増えるファンたちで前にも後ろにも進めない状況。なんとか列になり、階段を上がって数階上まで並ばされました。整備が進んで皆がホール前に真ん中を空けて整列でき少ししてから、舞台とは真反対の全身黒ずくめの服でたかこさんが登場されました。比較的近くで聞けたのですが、震災についてすごく真面目に語っていらっしゃいました。本人も「私こんな真面目な話しにきたんじゃないのに」って言って笑っていました。

出待ちに集まったたかこさんファンは私が見たところ約1000人。次の日読売新聞に出ていた記事によると、コンサートの観客は約1500人。そりゃ観客のうち3分の2がたかこさんファンなら、拍手が一番大きくなるのもわかりますよね・・・。

あまりにも人が多すぎてお手紙は回収形式だったのですが、私はファンクラブ会員でもないのに、「すいませーん、お手紙前お願いしますー!」とかお手伝いしていました。「『お手紙』とか言ってる・・・」と呆然と呟いた私に母は爆笑していました。

たかこさんの司会は、うーん、進行というよりも台本を読んで、そして原田さんの質問に答えているだけという感じでしたが、原田さんにからかわれるたかこさんは可愛かったし、歌はみんな楽しめましたので良いコンサートだったと思います。

これでひとまず宝塚関係の予定は終わりで、しばらくは観劇予定もありません。月組行くかなー?行かないかなー?行きたいなーぐらいです。宙は行かない。初日のチケットのお声も掛けていただいたんですが、ちょっと今回は見送らせていただきました・・・。

今回のことがあったから、たぶん私はしばらくは震災のこと忘れませんよ。地震が起こって身の危機を感じたら、玄関のドアを開けにいくか机の下に潜り込むかします。今は友だちにプレゼント予定のAQUA5の水もありますし・・・。(関係ない)

再び

2008年1月15日 宝塚
雪組行って来ました。
前は母と行きましたが、今回は友だちと。
「彩吹真央が好き」と言ったら、「ナオミの好きになる人は相変わらず・・・」と笑われました。
問い詰めたら、私が好きになる人はみんな黒が似合うらしいです。つまり悪役キャラ。

うーん?私が他に好きなのって、まぁタニちゃんは別格として、とうこさんとかえりたんとかあひちゃんとかとむくんとかゆうひくんとか。
・・・まぁ、みんなそれはそれは素敵な悪役キャラを演じる(だろう)能力は持ってらっしゃいますね。

ま、簡単に言うと、私は悪役が好き、と。美形の悪役は無条件で惚れますから。これは自分でも重々承知済み。

あ、ついでに目力がある人とも言われました。というか、私は目がくっきりしている人が好きなんだと思う、たぶん。

舞台感想は前のとあわせてまた後日。

とにかく最近ゆみこさんが好きすぎて仕方がない。可愛すぎてどうしよう。

関係ないけどえりたん遠征がしたい。えりたん会いたいよーーー!!!
あい・らぶ・そう!!(ちょっと今深夜でテンションおかしいんです)
あぁ・・・ただいまえりたん切れ中・・・
補充・・・補充を・・・(はよ大劇場来てくれー・・・)
質問提供:「宙組ファンに50の質問」http://www.geocities.jp/sorasitumon50/index.html

01.あなたのお名前(HN)・年齢を教えてください。
ナオミ、21歳です。

02.観劇は大劇組?東宝組?
家が大阪なので大劇組です。

03.初めての観劇は何組のなんとゆう公演ですか?(ビデオ可)
初生観劇は宙組全国ツアー『レビュー伝説』。ビデオは1975年花組『ベルサイユのばら』か1976年花組『ノバ・ボサ・ノバ』だと思います。中学生か高校生の時に。

04.宝塚での初恋の生徒さんは?
初観劇の後、母に付き合って出待ちをした時に見たタニちゃん。あまりのスタイルの良さに本当に本当に驚いて、それから気になり出しました。今も好きであることに変わりはありません。ちなみに、母が出待ちをしていたのは、たかこさん。

05.では宙組にずっぽりハマってしまったのは、宙組のどの公演から?
初観劇以来宝塚にはかなりの興味を持っていましたが、それを不動のものにしたのは『Never
Say Goodbye』。たぶん音楽と、主演二人のラブラブっぷりと、タニちゃんの可愛さにあてられました。

06.今までの宝塚観劇、1番満足した公演は?(バウ・特別公演も含む)
宙組『A/L』です。これはきっぱり断言できます。最初から最後まで、タニちゃんの魅力、同じぐらい素晴らしい周りの宙組生の魅力が溢れに溢れていた作品でした。とっても楽しかったです。

07.今までの宙組公演で1番好きな劇は?
06へ。

08.今までの宙組公演で1番好きなショーは?
『レビュー伝説』。初観劇作品でなくても、きっとこれを挙げます。もう本当に全編を通して大好き。

09.今までの宙組公演で1番好きな主題歌は?
『Never Say Goodbye』。もう主題歌だけじゃなく、作品に使われている楽曲全て素晴らしいものです。

10.宙組公演はかかさず観ていますか?
『レビュー伝説』以後のたかこさん主演のものと、タニちゃんさん主演(主演男役になってから)のものは見ていますが、バウやかしげさん主演のものには手が回らなかったです。ついでに次の宙組公演も行く予定は・・・。(だってだって・・・)

11.宙組発足時、あなたは何組を応援していましたか?
うーん、たぶん宝塚がなんたるものかさえ知らなかったかと・・・。

12.初代トップに姿月あさとさん!あなたの反応は?(例・踊り狂った)
1998年・・・。友だちと毎日遊び回っていました。

13.次期トップに和央ようかさん!あなたの反応は?(例・劇場前で正座した)
2000年・・・。テニスに明け暮れていました。

14.トップスター和央ようかさんについて一言どうぞ!
あ、たかこさんですか。(笑)えーと、母がファンなおかげで退団されてからも何回かお目に掛かる機会があって、「頑張ってらっしゃるんだなぁ」と常々思っております。現役の時は男役らしい男役さんで、すんごく格好良かったです。なんだか大人の男性だなーと。

15.娘役トップスター花總まりさんについて一言どうぞ!
何回「可愛い」と言ったかわからない程、本当にお人形さんのように可愛い娘役さんでした。たかこさんと組んでいる時の幸せそうな顔をするはなちゃんは見ている私も幸せになりました。退団されてからも舞台人としての活躍を願っていましたけど、それが本人の望まれた道なら私ごときには何も言えないので・・・。幸せになってください。たかこさんを見る機会が多いので、必然的にはなちゃんを見る機会も同じだけあります。

16.ここだけの話。もし次のトップスターを決めれるなら、あなたは誰にその座についてもらいたいですか?
正直なところ、私はとむくんには花組でトップになって欲しいんですけどねー・・・(とむくんが嫌いなわけでは決してなく花の方が合ってるかなと)。でも私には先見の明はないんで、とむくんにしておきます。ついでにその後は専科に異動して欲しい。

17.ではさしつかえなければ娘役トップスターも決めちゃってください!
とりあえず、うめちゃんには退団するのではなく星に帰ってレオンくんの相手になってもらって(ただ単にこの二人の組み合わせが見たいだけ)、次はー・・・美羽さん?

18.宙組での初恋の生徒さんは?
04へ。

19.宙組でご贔屓・または1番応援している生徒さんは?
やはりタニちゃん。初恋の相手ですから!

20.ズバリその生徒さんはあなたの1番のご贔屓?
1番格のご贔屓さんです。安蘭けいさんと優劣が付けられないので。まったく違うキャラクターのお二人だからこそ。

21.宙組でイチオシの生徒さんは?
とむくん。

22.イチオシの生徒さん、その理由は?
演技力とダンスが素晴らしい。目が釘付けになるとはこのこと。

23.宙組の劇はこの人がいないと!名役者さんは?(複数可)
そりゃあ今現在の「キラキラな宙組」の「キラキラ」を作っているタニちゃんでしょう!

24.宙組のショーはこの人に釘付け!ベストダンサーは?(複数可)
とむくん。少ーしクセのある踊り方だけど、それもまた良し。ピンで踊っているときなんて、特に格好良いです。

25.宙組のエトワールはこの人できまり!歌手は?(複数可)
みっちゃんとたっちん。「宙 FANTASISTA!!」のエトワール素晴らしかったです。

26.宙組の素美人はズバリ!(複数可)
タニちゃん、うめちゃん。

27.宙組の名子役は?(複数可)
たっちん。子ファントム良かったです。

28.宙組の白馬の王子といえば?(複数可)
なんとなく頭の中にみっちゃんの笑顔が・・・。

29.宙組の名コンビ。和央さん花總さん以外にあなたのお好きなコンビはいますか?
あひ&ともが好きでしたけど、解散しちゃったんで、今はとむ&みちこが好きです。二人でタニちゃんを支えてください。

30.この人は宙組に必要だった!宙組OGは?
はっちゃん大好きでした。いてほしかったなぁ・・・。

31.今更ですが、宙組が好きですか?
大好きです!

32.宙組以外におススメ。または好きな組はありますか?
他も好きですよー。それぞれの組に気になる人も多いですし。

33.宙組公演、1公演最高何回観劇した事がありますか?
2回・・・。

34.その公演とは、ズバリ!
『Never Say Goodbye』『バレンシアの熱い花』

35.再演してほしい宙組公演はありますか?(劇・ショー問わず)
うーん、そうですねぇ・・・。なんとなく当時のメンバーのイメージを壊されたくない気持ちもあるんですが・・・。『Never Say Goodbye』はそのうち再演されるでしょうね。

36.では反対に宙組メンバーで再演してほしい公演は?
「スミレFAQ タカラヅカファンに100の質問」(回答http://diarynote.jp/d/40825/20071223.html)でも書きましたが、『ドリアン・グレイの肖像』(オスカー・ワイルド)を是非今の宙組で!美貌の青年ドリアン・グレイが快楽主義者ヘンリー卿の感化で背徳の生活を享楽し、その罪悪が彼の肖像画に描かれた彼の姿を醜くしていく、という耽美怪奇幻想物語です。

37.その公演での配役は?
ドリアン・グレイ→大和悠河
ヘンリー卿→蘭寿とむ
バジル(純粋なドリアンを愛し、彼の肖像画を描いた画家)→北翔海莉
シビル(ドリアンを愛すが自殺に追い込まれる少女)→陽月華
観たい・・・!!!

38.宙組公演の着メロは、何曲携帯に入ってる?
え、そんなん1曲も入っていませんが。

39.実は今の着メロは宙組公演の曲だったり?
今は樹里ちゃんの番組で「えりたん可愛い!素敵!」と思ったコブクロの「永遠にともに」ですけど。えりたん好きだー。(ここで言うな)

40.キャトルにならぶ和央ようかグッズ(王様・時計)。あなたの印象は?
「あー・・・やっちゃったか・・・」みたいな?ちなみに現実派の母は手を出しませんでした。

41.宙組の生徒さんのお茶会、参加した事がある?
ないです。

42.さしつかえなければどなたのお茶会に参加したのか教えてください。(まだの方は誰のお茶会に参加してみたいですか?)
タニちゃんととむくんとみっちゃんのお茶会に参加してみたいです。

43.宙組新人公演、観劇した事はありますか?あれば公演名もお願いします。
ありません。

44.宙組関連のイベント(トークショー等)参加した事はありますか?あればなんのイベントだったか教えてください。
退団してからのたかこさんのイベントでもいいなら、関西アーバン銀行のオープニングセレモニー2つと、『茶々』関連のトークショー1つに行きました。あと今度震災のライブみたいなのも行きます。すべてたかこさん関係。現役生のは行ったことがありません。

45.この人が宙組に来てくれたらなぁー・・と密かに組替えを期待している生徒さんはぶっちゃけいる?
あひちゃんとしみこちゃんはいつでも帰っておいでと思っていますよ。

46.今のトップコンビに一言どうぞ!
タニちゃん&うめちゃんですよね。本当に目の保養です。大好きです。いつまでもキラキラし続けてください。

47.宙組組長、出雲綾さんにお願いしたい事ってありますか?
マリエッタさんにしときましょうか。(笑)えーと、辞めないでください。(おい)

48.宙組は5組の中で1番イケてると思う?
私には5組それぞれ最高だと思うので、えーと、他の組に劣らないぐらいイケてる!と答えておきます。

49.宙組の魅力はズバリ!
キラキラ!見終わった後ぽぇ〜〜〜っと魂が彷徨います。

50.お疲れ様でした。最後にご贔屓について語ってみてください!
何度も言いますが、本当にキラキラしてて素敵なんですよ、タニちゃん。可愛いし可愛いし可愛いし。愛されキャラの彼女が愛おしいです。これからも応援し続けていきます。
昨日は太秦映画村に行き、たかこさんのトークショーに参加して来ました。
入りの時ご本人も言っていたけれど、たかこさん非常に眠たそうでした。
それにしてもたかこさんは相変わらずの人気。入り待ちも出待ちも、周りの野次馬たちは何もわからずすごい人の群れ(=ファンクラブの人々)に「とりあえず見とくか・・・でも誰?」みたいな反応で中央の長方形の側面にわらわらしていました。
はなちゃんが見られたことは嬉しかったです。相変わらず一緒にいらっしゃるようで・・・。

そして今日は雪組「君を愛してる」の観劇。
感想はそのうち・・・。(←いつもの台詞)
とりあえず、公演を観てよりゆみこさんに悶えたので、前に立ち読みして以来気になっていた2006年8月号のGRAPHをついに買ってしまいました。とうとうバックナンバーにまで手を出すようになってしまった。(笑)
匿名リサーチの例の人とのラブラブっぷりにやられました。
「何年一緒にやってきたと思ってるんですか?」よりも「私たち二人の仲を、どんな仲だと思ってるんですか?」につっこみましょうよ、ゆみこさん。(笑)
アンで買ったのですが、ついでにGRAPH2006年1月号(雪組の匿名リサーチ)ととむくんのパーソナルブックまで衝動買いしてしまいました。まぁその感想は書く機会があればその時にでも。

レポートたちを片付けつつの二日間の宝塚関係の行事(?)でした。
次は再びたかこさんで、震災の日に神戸に行って来ます。
星組『エル・アルコン―鷹』『レビュー・オルキス―蘭の星』
星組大劇場公演『エル・アルコン―鷹』『レビュー・オルキス―蘭の星』の感想を本当に簡単に・・・。っていうか、めちゃくちゃ前のです・・・。

11月13日15:00公演。
席は1階6列7番。とてもとても下手(しもて)です。

上の「下手」を書くにあたり、今行った父母娘の不思議なやりとり。そもそも母に尋ねていたのだけど。
私「なー、下手って舞台の左?」
母「そうそう、左の方」
私「そうか」
母「でも、舞台立ってる人からしたらこっち(右)が下手って思ってるんだろうな」
私「はぁ、まぁ・・・」
父「お姉ちゃん(弟がいるのでこう呼ぶ)」
私「ん?」
父「(爪切り差し出し)しもて」(=元の所に戻して)
私「・・・はぁ」
・・・・・・・駄洒落か?

最近(遅)注目し(かけ)ていたゆかりちゃんこと綺華れいさんが退団されるということで、非常に残念な気持ちでしたが、そのため今回は「ゆかりちゃんをこれでもかってぐらい目に焼き付けて来る」というのが目的でした。
ま、いわゆる私なりの「ミッショ〜〜〜ン♪」というものですね。

『エル・アルコン―鷹』

なんだか場面転換ばかりで慌しいお芝居ですね。とうこさんこと安蘭けいさんが16回も着替えがあると言っていたのがよくわかります。

「稽古場でみんな「悪い悪い」と言っている」なんて、とうこさん演じる主役ティリアン・パーシモンとはどれ程の悪役かと思っていたけれど、確かに、というか本当に悪い。悪いわ、この人・・・。
悪役だと言われる龍星(私は全然悪役に見えていなかったんですが)とは比べ物になりません。っていうか人殺してちゃ駄目だよ。悪役は大好きだけれど、それが主人公となると・・・。
まぁ、つまり、私にとってあまり魅力的な主人公ではなかったかな、という感は否めません。龍星は大好きなのに。
実はそれは遠野あすかさん演じるギルダ・ラバンヌも同様であったり。特に降伏してからの彼女は・・・。
でも、前半の女海賊を率いているあすかちゃんはかっこよかったです。女海賊のみなさんも。
あすかちゃんはいつも可愛いけれど、ぶりぶりしてるよりもつんつんしている方がより可愛い。

ラブシーンは変にどきどきしました。脱がすなー。こっちが恥ずかしくなったわ。

さてゆかりちゃん演じるニコラス。「水夫」と言葉はあまり好きではありませんが(全世界の水夫さんすいません)、このキャラはなかなか美味しいですよね。ニコラスはティリアンのこと大好き大好きで、ティリアンもニコラスのこと大事に大事に思ってるんですよ。うーん、ティリアンは何故ニコラスにだけ優しいんだろう。
思わず「なんだ、この二人・・・?」と思ってしまいました。だって初登場もほぼ一緒で、ラストも一緒なんだもん。まぁ、でも二人とも可愛いから良いです。(どっちかが格好良かったらダメ)

『レビュー・オルキス―蘭の星』

私、じじばばに萌えない・・・。(元も子もない)
全体的にクセあるショーでした。合う合わないはきっと個人それぞれ違うんだろうなぁ。

出待ちでは、とよこさん、レオンくん、しみこちゃん、ゆかりちゃん、はややんを見ました。レオンくんのその特徴ある歩き方、どっかで見たなぁ、と思ったら、「Brilliant Dreams」personalのレオンくんでした。そりゃそうだ。
大晦日から大学の友人たちとUSJのカウントダウンに参加し、「死んでしまった方が楽かもしれない・・・凍死した人っていいな・・・」と思わせるぐらい精神を衰弱させる寒さの中、頑張って生命を繋ぎ新年を迎えました。
現在も生きております。もう「死にたい願望」はありません。(今はほかほかの家にいるから。)

大晦日の夜7時に入園し、翌元日の夜8時まで遊べるというパスポート。
実際私が遊んだのは21時過ぎから翌昼3時ぐらいまででした。その間一睡もなし。やろうと思ったらできるもんなんですが、馬鹿なことにどこかしらで風邪をもらってきてしまったらしく、大晦日前から薬を飲んでいたのですが、当日もやはり風邪は辛かった。自分では37度5分ぐらい出た時ぐらいのぼーっとし加減なんですが、実際熱はないという、不思議な症状。気持ち悪いことこの上ないです。まぁ、でも、楽しい時間を過ごせたから、身体の一つや二つ、正月にどうなっても良いですよ。

パークの中は夜中12時から1時頃が一番すごい人でした。その後徐々に人が減って行き、朝方4時5時頃はどのアトラクションも10分待ちぐらい。服用した風邪薬も効き始め、テンションは高い高い。「さーむーいー!!!」と叫びながら、それでもいろいろとアトラクションやショーに行きました。

日の出ぐらいにはレストランにいましたが、一緒に行った友だち一人と、友だちもう一人が寝てる間にトトロについて熱く討論するような変テンション。

いろいろ楽しかったです。

今年初めて参加しましたが、おそらくこの年(年齢)で最後になってしまうのではないかと思われます。(笑)はー、やだねー。

とりあえず、今は12月30日の朝4時から昼1時まで寝て、それからずっと起きていて、今日の夕方2時間程昼寝し、起きて現在に至っています。意外と起きていられるもの。(前の日よく寝たから)

今年も相変わらず「Orange」続けて行こうと思います。
傾向が徐々に宝塚に傾きつつあるので、今年はSMAPと平行を保ちたいなと思っているのですが・・・。
でも、これは私の日記なので、いつでも私の書きたいことを書いていきます。私が何に興味を持つのかは今の私にもわからないし、どんな日記を書くのかもわからない。今年もいっぱいいろんなことが起こって欲しいです。いろんなものを見たいです。

今年も「Orange」そしてそれを書くナオミを、どうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、今年がみなさまにとって素晴らしい一年になることをお祈りいたします。

茶々―天涯の貴妃

2007年12月29日 映画
茶々―天涯の貴妃
和央ようかさん主演映画『茶々―天涯の貴妃(おんな)』を本日観て参りました。
別に映画の核心に触れているわけではありませんが(そんな力私にはありません)、展開ごとに気になったことを感想のようにつらつら語っているので、結末などにも触れています。というわけで、ネタばれが苦手な方はせっかく来ていただいたのに申し訳ありませんが、本日のところはお戻りください。
もう観られた方、またはネタばれオッケィな方、読んでいただけたら嬉しいです。

以下和央ようかさんのことは呼び慣れている「たかこさん」と表記させていただきます。

たかこさん演じる浅井長政の娘、茶々の(ほぼ)一生を描いた映画。
幼い頃自分の伯父、織田信長に自分の父、浅井長政を殺され、信長の妹であり茶々の母、お市の再婚相手、柴田勝家は豊臣秀吉に討たれ、母も自決。長じてからは茶々の心の強さに「女帝になるやもしれん」と言った信長の言葉を聞いて以来茶々に惹かれていた憎き仇である秀吉に召抱えられる。秀吉の心に触れ彼に対する憎しみが次第に和らいでいく茶々だったが、第一子を失ったり、秀吉に怒られたり、苦労は続く・・・。秀吉が死んでからは徳川秀吉が大阪城を攻めて来る。

うーん、あらすじを説明したかったのですが、最後の方はどことなく違うような・・・?っていうか、重要人物の妹たちが出てきてないし。・・・まぁいいです。とにかくいろいろ大変な茶々の一生なのです。

茶々にとって秀吉と同じぐらい憎いだろう信長。彼は長政の妻であった自分の妹に、「長政に嫁ぎ子までもうけた!」と怒り心頭なご様子ですが・・・ちょっとお待ち。ってかあんたが嫁がせたんやん!戦国時代のどこに女性が感情を差し込める余地があるねん!と心の中では私も茶々と一緒にイライラ。まったく、男ってヤツは!ねぇ、茶々っ!?
さっき母と、「そういえば浅井長政も柴田勝家も映画に出てきてへんな」と話していたのですが、よく考えたら長政は出てきていました。・・・シャレコウベで。

この幼少時代で茶々を演じている女の子が、すんごくたかこさんに似ています。それはそれはびっくりするぐらい。(今のところ)たかこさんほど声は低くありませんが、目がすごく似ています。是非宝塚に入団して欲しいと思います。

そういえば、信長の場面で、信長の横ぐらいに明らかに純日本人じゃない人いましたよね・・・?

そんなこんなでかなり経ってから、ようやく大人茶々(=たかこさん)の第一声。(姿だけなら最初に出てくる)
母に何度となくCMやら挨拶やらインタビューやら見せられているので今更「女や女ー!!!」と驚くこともないかと思っていたけれど、やはり大画面で見るたかこさんには若干複雑な気持ちになってみたり。こういう状態を先入観の暴走と言う。だからその後できるだけ先入観を捨ててみました。

「この城は私だけのものだと思っておりましたっ」とすねる茶々とか、たまに情緒不安定な渡部秀吉とか可愛くて良かったです。渡部さん良いですよねー。まともに見たのは2005年お正月ドラマの『大化改新』なんですが、入鹿役の渡部さんの素敵さにうたれて、それ以来なんとなく気になっていました。やはり素敵でした。もっと若いのを見たかったというのもありますが。

あー、その前に「ちょ、尾張の人たちそんな火振り回したらすすきに飛び火して山火事になるって!松明消して!危ないって、ほら!」って心の中でハラハラしていました。
秀吉の元へ行くことを茶々が決心をする場面。
そして本当にすすきに火が飛び移って、一面火の海。逃げ惑う尾張の人々。大勢の人がいるので、なかなか山(?)を下れない茶々と、茶々の世話係きく。その時、何か傍らにあるもの(アバウト)が弾け、火が茶々に迫る。
茶々「きゃ・・・!」
きく「茶々さま!・・・わぁっ!」(茶々をかばい、自分の着物に火が飛び移り広がる)
茶々「きく!」(ばさばさと羽織(←着ていたか忘れたけど)できくに移った火を消すが、きくは弱っている)
きく「茶々さま、生きて・・・生きてくだ・・・」(死ぬ)
茶々「きくッ!きくーーーッ!!!」(泣く)
なんてなるわけがないんで、心配なんかいらないんですけどね。さすがの苦労人茶々もそこでは苦労していません。
・・・あぁ、無駄なスペースを使ってしまった。

新婚シーンでは、上でも書きましたが、茶々たかこさんの可愛いシーンが結構ありました。
「この城は私だけのものだと思っておりましたっ」(ぷい)
「おまあさまと竜子さまには○○へお移りいただきました」(にこ)
究極のツボはこの二つ。可愛い!可愛いよ、たかこさん!(やっぱり先入観捨てられてないー)

秀吉と茶々のデュエットダンス(?)がこの映画の何より好きな場面です。ほのぼのさせられる場面。(成長してからはこれぐらいしかほのぼのする場面がないけれど)

秀吉が狂う場面を入れたのは、ナイス監督と思いました。和みはしないけど、秀吉の押し殺していた感情がぶわーっと表出されて、あくまでスポットは茶々だったのでいまいちわからなかった秀吉という人物を、最後の最後に観客も掴めますからね。そうそう、歴史に善人もいなければ、悪人もいないのですよ。

関が原の戦いがさらっと流されます。
私は昔、関が原にある関が原の戦いの様子を等身大の大量の人形で再現しているウォーランドというテーマパークに行ったことが忘れられません。ショックを受ける場所です、あそこは。(どこかカルチャーショックに似ている)

大阪冬の陣もあったのか・・・?な軽さで流され、メインはほぼ大阪夏の陣。

そういえば、ファンのみなさんの間では強く言われていることのようですが、私も思いました。茶々の甲冑姿はいりません。たかこさんが宝塚の男役だから、監督がファンのために作ってくださったシーンだと思いますが、別に甲冑姿で討ち死にするわけでもなし、敵である家康が提示してきた和議の条件を「ふざけんな」って家康に言いに行くためだけに着てますから。
あとその次の場面。茶々が馬で格好良く駆け、自分の陣地近くの一般兵の集団近くへ行き、「淀君だ!淀君だ!」と迎えられるシーン。ねぇ、その後ろに馬で走っているのって息子さんですよね?一般兵さんたち、茶々にラブコールする前に、自分たちの主君へなんらかの反応をしてあげた方が良いと思いますよ。たとえ茶々の方が男らしくてもそこはやはり忠義というものをさ。

鎧茶々はまるで美丈夫でした。こんな戦国時代の武将いそう。私は戦国時代の武将の容姿までは知らないけれども、まんま美青年の主人公として演れると思った。武将じゃなかったら少し大きな森蘭丸で良い。鎧たかこは凛々しく美しい若者で、とてもとても目の保養にはなったのですが・・・・・あくまでそれは青年(男)を見る目だ・・・。これも先入観なんだろうか・・・?

ラストの方、「預けていた自分の娘、千姫を返してくれないなら私もここに一緒に残る」と言い出した家康の息子の妻であり茶々の妹である小督役の寺島しのぶさんは、怒った茶々に顔をたたかれるシーンについて、「和央さんは、現場でマネージャーさんらしき人をたたいて練習していた」と舞台挨拶で話したらしいです。
さて問題です。「マネージャーさんらしき人」とは誰でしょう?
・・・・・はい、もちろん!たかこさんの事務所の社長さんでしょうねー。はなちゃん、写真集の後姿のみならず、こんなところへまで登場してくれました。もう、本当に仲の良ろしいことで。
そのシーンを見る時は、「その手は先にはなちゃんを叩いた手か」と思って見ていました。

戦い。

真田幸村が気になります。日本史の教科書で見た覚えはないのに名前はよく聞く人で、どんな人かと思っていたのですが、そうかここに出てくる人なんですね。なかなか素敵な人じゃないですか。蘭丸の次ぐらいに好きになりそう。(蘭丸は譲らない)

私映像で戦国時代の戦闘シーンを見る度に思うんですけど、落馬する役者より何より、こける馬がすごいと思うのですよ。あれっていったいどういう風に撮っているんですか?馬って知能高いらしいから演技上手できるのですか・・・?(違)

この映画、ラブシーンもキスシーンもまっっったくないかわりに、血だけは本当によく出る映画ですね。それはそれはうざいぐらいに。この映画で何より嫌なところだわ。

そういえば、戦いのくだりで言うのもなんですが、ラブシーンは皆無です。まぁ、宝塚卒業したての元スターにそんなことやらせたらファンが大変なことになると思いますが。秀吉バタンで茶々が顔を抱きしめるシーン、「キスするか!?するか!?しちゃうのかっ!?・・・・・離れんのかよー。」大きな不安(実現したらショックに変わる)と微かな期待に緊張して見つめていたけれど、秀吉のおでこに近寄った茶々の口唇はぎりぎりのところで離れて行く。あのシーン、別にキスしてもおかしくないところだと思うんですけどねー。周りに気を配るのも大変ですね、監督さん。ちなみに、微かに色気のあるシーンは、寺島しのぶさんが担当。・・・それもどうかと思うけどなぁ・・・。あ、茶々の第二子出産場面で、周りで祈祷師や侍女たちが祈っている中にも関わらず、茶々の産気づいているシーンもありません。たかこさんからはそういう要素完全排除なのです。(秀吉と枕を並べて普通に綺麗に寝ているシーンはありましたけどね)

話を夏の陣に戻して。

秀頼が負けるとわかっていながら城から出るのを止められずに涙を流す場面も良かったです。感情が高ぶった時に口をぱくぱくする宝塚時代の舞台のくせは健在でした。(そこで茶々の心情を汲んで一緒に泣いてこそ正規の観客)
息子を死へ遣る母の気持ちはいかほどのものなのか、私にはまだわからない。きっと今の私には母を置いて死へ向かう秀頼の気持ちの方がずっと理解できるけれど、茶々の気持ちもそれと同じか、もしかしたらそれ以上に辛い気持ちなのかもしれないとも思うのですよ。だって、彼を産んだ茶々は20年以上彼のことを大切にしてきたけれど、秀頼は物心付いてから17、8年といったところ。そりゃあ茶々の気持ちの方が強くなるはずです。

さて、今まで見てきたように、史実なんて大無視した映画です。これが新選組だったりしたら喚き倒さないといけないものですが、戦国時代に思い入れがないので別にいいです。私の大好きな森蘭丸なんて影も形もないし。フィクションで話が面白くなるならまったく構いません。

し、しかしですね、そのラスト・・・。
爆弾ですか・・・?ってかその破壊力、ダイナマイトですか・・・?ちょっとそれはいくらなんでもどうだろう。
最後に降ったのは何ですか?火の粉ですか?城の欠片ですか?大阪城に詰まった思い出ですか?茶々の愛ですか?

まぁ、それはともかく(や、あんまり置いといちゃいけない問題だけれども)、茶々の走馬灯のような幻想シーンには、私不覚にも泣かされました。他の10人のお客さんの中にも、その人が風邪をひいているのでなければ、感動して鼻を啜っている人がいました。

しかしこの爆発の終わり方、数年前の若干某アイドル5人グループリーダー主演映画を思い出させる・・・。まぁ、あっちでは首が飛んでいたけれども。

たかこさんがこの茶々の映画の主演に決まってすぐに井上靖の原作『淀どの日記』を読んだ母に「原作もこんなんなん?」と聞いてみたところ、「井上靖に怒られんで」と言っていました。違うそうです。
歴史物は平安時代以前と新選組を中心とする幕末にしか興味のない私にはよほどのことがない限り手を出さない本なので、母から茶々の原作との違いを聞いてみました。
・原作では茶々は千姫の着物の裾踏んで逃がさないようにした。
・原作では茶々は大阪城を爆破しない。
などらしいです。私も詳しく聞かなかったので二つしか挙げられませんが、きっともっともっといっぱいあると思います。

ちなみに映画での母の一番のつっこみどころは、大阪城破壊よりなにより、お腹が大きすぎる妊婦茶々らしいです。うーん、それはファン目線っていうか、母親目線ですね。

家に帰ってから、なんとなく宝塚時代のたかこさんが見たくなり、とりあえず『レビュー伝説』を見ました。やはり良い。

まぁ、とりあえず、つっこみどころ満載の映画でした。「歴史物として観たら駄目。完全なるフィクションとして観なさい」という母の事前の注意もありましたからね。
役者をまったく考えずに、ストーリーや演出だけでこの映画を好きか嫌いかの二択で言ったら、私個人の意見ではとても好きとは言えない映画かなと思います・・・。ある程度予想できる話の流れと、予想外でも「やられた!」と好意的なものではなく、「はぁっ!?それはないやろ」という期待を裏切られたもので、あまり評価できないものですねぇ・・・。血が多すぎるし。

でも、一緒に観に行った友だちと、観終わってから、「たかこさん頑張ってた・・・・・かな?」「うん、頑張ってた・・・と思う」と話していたので、たぶんたかこさんは頑張っていたと思います。(?)
あー、それにしてもあのたかこさんが主演女優とは・・・。世の中本当に何があるかわからないものですね・・・。

次に生たかこさんに会うのは1月初旬のトークショー(であってたか?)。約半年振りの生たかこさん、楽しみです。

・・・それにしても、私にはまとめができない。

ちょ・・・

2007年12月28日
まさかのまさかでDVDレコーダーが壊れた・・・!
HDDの中、「君を愛してる」CM各バージョンとか最近放送された怒涛のオサダさん劇場(ファントムとかオサアサキムシンとか)とか一週間分ぐらいのタカラヅカニュースとか、宝塚だけじゃなくスマスマとかFNSとかMステとか山盛り入ってるんですけど・・・!!!

しかもよりによってこの年末年始の特別番組の多い時にーーーっっ!!!!!

このままだと我が家ではテレビの取り合いの殺伐とした年越しになる・・・。

組替え

2007年12月26日 宝塚
21時過ぎ、バイトから帰ってきた私に母が一言。
「面白いニュースがあるで♪あんなあんな、ユウヒくんが・・・」

花組が新トップになることだし、そろそろ誰か男役の上の方でも組替えがあってもいいだろう(っていうか面白いだろう)と思っていましたが、まさかのまさかでユウヒくんが・・・・・!!!面白くねーよ、母!!!

今日公式発表された組替え。

【月組】
大空祐飛 2008年1月26日付で花組へ
白華れみ 2008年1月15日付で花組へ
夢咲ねね 2008年1月30日付で星組へ

【雪組】
純矢ちとせ 2008年3月31日付で宙組へ

【星組】
羽桜しずく 2008年2月12日付で月組へ


しかしこの顔ぶれはなんですか?
ユウヒくん以外皆89期の娘役さんですよ。
・・・何が狙いなんだろう、劇団は・・・。この組替えが後々どういう風に影響していくんでしょうねー。いつか今のあすかちゃんやとなみちゃんのようになるんでしょうか。そう考えると楽しみだけれど・・・・・

しかしユウヒくん・・・。
月組で15年過ごしてきて、研16にしていきなり花組ですか。
確かに客観的に見て、花組の抜けた穴はすんごいものだと思っていたけれど、まさかそれをユウヒくんが埋めに行くことになるなんて・・・。つまりえりたんとダブル二番手格ということですよね?二人とも大好きなんですけど、なんだか個人的に、二人とも可哀想に思えてしまう結果です・・・。
それにしても、78期コンビが『マジシャンの憂鬱』で見納めだったなんて!!!なによりこのコンビを見られなくなることが一番悲しいです。最後まで連れ添わせてあげて欲しかった・・・。

組替え後は組替え後で、それに満足している私がいるかもしれませんが、現時点での私の気持ちはユウヒくんに関してはショックなところが大きいです。どうなるのかわからない不安と。

とにかく、絶対すぐに退団届を出すことだけはやめて欲しいです。私が未来にこの日記を見返している時に「うわぁ、昔こんなこと思ってたんやぁ」と笑えるようになっていて欲しいです。なっていますよね?

花組の男役、大空祐飛の素晴らしい活躍を期待しております。

「CHRISTMAS PRESENT」

2007年12月26日 宝塚
クリスマス中に書くつもりだったんですけど(書き始めたのは25日なんですけど)、26日になってしまいました・・・。

宝塚のトップさん、男役二番手さん方のCD「CHRISTMAS PRESENT」の感想です。

01. Christmas Medley(サンタが町にやってくる、赤鼻のトナカイ、ママがサンタにキッスした、風も雪も友だちだ、ジングルベル) / 柚希礼音・蘭寿とむ
柚希→蘭寿→柚希→蘭寿→二人(ハモリ除いて主な歌い手)
「メリークリスマス!」と元気に、不思議な組み合わせの二人組がお出迎え。とむくんの声って好き(特にイヤホンで聴く時)。明るい曲によく合います。すごく楽しそうに聴こえるんですよ。「ジングルベル」すごいアレンジですねぇ。「ジングルベェェエエル!!!」と歌うとむくんにドキィとかしちゃいます。最近よく聴いているので、鼻歌で「ジングルベル」を歌う時ついついこのアレンジで歌ってしまう。そのうち元歌忘れるんじゃないかと若干心配している今日この頃。ところで、とむくんはちえちゃん相手なら上なんですねー。

02. Pearl White Eve 〜恋人がサンタクロース / 桜乃彩音・陽月華
前半が彩音ちゃん、後半がうめちゃん。「恋人がサンタクロース」は可愛くて好きな曲です。(ゆーみんの曲はどれも歌詞が素敵。)なんだかうめちゃんに合っていて良いです。むしろ「となりのおしゃれなおねえさん」がうめちゃんで、8時になったらやってくるサンタがれおんくんならなお良い。

03. Joy To The World / 水夏希
なんとなく頭の中で白くなったトート閣下が明るく熱唱している映像がリピートされている。なんだかいろいろな意味でドキドキしちゃいます。「ロホホホホ」と歌うところは難しそうです。水さん頑張ってます。DVD(に入っているであろう)の撮影風景で、「難しかったです。でも一発OKでしたv」って喜んでいる水さんが可愛かったです。そして今気付きました。これって「もろびとこぞりて」だったんですね・・・!!(母に「今更?」みたいな顔されました)

04. Happy Xmas (War Is Over) / 真飛聖

05. サイレント・イヴ / 遠野あすか
あすかちゃんの歌声好きです。気品を感じます。それにしても、なんだか哀しい歌詞ですね・・・。

06. かりそめのスウィング / 瀬奈じゅん
ジャスちっくな曲。すごくあさこさんに合っています。母曰く「全然クリスマスソングぽくない」。いや、でも「ジングルベル」という言葉が出てくるんで、クリスマスです。間奏でかなみちゃんと踊って欲しいです。っていうか、二人が踊っているところが頭に浮かびます。ところで、今まであまり意識してなかったんですが、あさこさんの声にはすんごく色気があるんですね。イヤホンで聴いてるとドキドキします。

07. Last Cristmas / 大和悠河
「あぁあ〜〜〜うぅ〜〜あぁぁ〜〜」という悩ましい声が最初に聞こえますが、それにしても可愛い!なんて可愛いんだ、タニちゃん・・・!!!よしよししたい!よしよしよしよしって・・・!

08.The Christmas Song / 安蘭けい

09.Amazing Grace / 春野寿美礼
クリスマスに限らず私の鼻歌ソングベスト3に入ります。きっかけはまるマでしたが。オサダさんは発音が上手である上に、素晴らしい歌唱力なので、聴いていて本当に惚れ惚れします。大好きな曲なので、オサダさんに歌ってもらえて嬉しいです。

10.Song of X’smap / 真飛・霧矢・大空・彩吹・柚希・蘭寿
真飛→彩吹?→蘭寿→柚希→大空→霧矢?
すいません、ゆみこさんとキリヤンのところは自信がありません・・・。DVDではわかるそうです。一つ前の日記に書きましたが、私にこのアルバムを購入することを決意させた曲です。SMAPでも宝塚でも、歌い手がどちらでもそれぞれいい味を出している素晴らしい曲です。思わず「友だちへ」のCDを出して聴き比べたりしちゃいました。SMAPも良い。宝塚も良い。宝塚の方は一番だけなので残念です。二番も聴きたかった。

11.Grown-Up Christmas List / 彩乃かなみ
なんて綺麗な声なんだろう、と聴き入りました。綺麗としか言い様がない。抽象的ですが、聴いていると心がすーっと清くなっていく感じがします。

12.アヴェ・マリア / 白羽ゆり

13.クリスマスキャロルの頃には / 大空祐飛
大人の男だ、ユウヒくん。なんだかわからないけど、すごくらしい曲だと思ってしまうのは何故だろう。母が「こういう声の男の人いる」と言い張ります。彼女は女性です、母。・・・と言うくせに、「大人の男だ」と私も言っていました。

14.When You Wish Upon A Star / 彩吹真央
ピノキオってクリスマスなんですか・・・?最近徐々にゆみこさんに興味を持とうとしています。きっかけはグラフのバックナンバーで、まゆさんがゆみこさん好き好きみたいな記事(文章を読んで誰が言ったものなのか当てる花組バージョンのもの)を見たこと。そしてこの間『月の燈影』見て完全にやられました。と●ゆみに。(遅)・・・まぁ、このことは『月の燈影』の感想書いた時にでも。

15.クリスマス・イヴ
08よりもリズム感があってこっちの方が好きだな。クリスマス近くなってこの曲を聴くたびに、母から聞いた空耳アワーの話をいつも思い出し、無駄にテンションが下がります・・・。

16.O Holy Night / 霧矢大夢
この間友だちにいきなり明石へ連れ出され、天文科学館で「クリスマスの星座」というテーマのプラネタリウムを見ている時、この曲や04、07、18あたりが流されていました。「これはあの人が歌ってた!」とか毎回思っていて、プラネタリウムどころではなかったです。ちなみに、プラネタリウムで一番印象に残ったのは、ゼウスが美少年を誘拐していたこと。・・・キリヤン関係ないやーん。

17.Blue Christmas / 瀬奈じゅん

18.White Cristmas / 春野寿美礼

19.Silent Night / 春野・瀬奈・水・安蘭・大和
水→大和→瀬奈→安蘭→春野
ハーモニーがすんごく綺麗なんだけど、短くてもったいない。もっと長くて良かったのになぁ。

このCDで私が思いのほかとむくんの声を気に入っていることを再確認しました。
ちなみに私が家までの帰り道よく聴くのは、01、03、05、06、10、13です。01を聴くときには「メリー・クリスマス!」と「さぁ!」と「ヘィ!」が音漏れしたら恥ずかしいなぁと思いつつ、でもやっぱり好きなので最初から全部聴いてしまいます。(ってそれは01に書くべきだったか・・・?)ダントツ1位はもちろん10。これでもかというぐらい聴いています。(でもキリヤンとゆみこさんの同期二人の声の区別は付かない)

クリスマスが過ぎてからも聴き続けるかどうかはわかりませんが、来年のクリスマス前にまた聴きまくるのは確実です。
満足なCDでした。

Merry Christmas

2007年12月25日 宝塚
「クリスマス」の綴りがわからず宝塚のCDで確認する。

日記には書いていませんでしたが、「CHRISTMAS PRESENT」買っていました。
だって母のお使いでキャトルにたかこさんの贈り物を行った時にこのCD流れてたんだもん。って、そこまでは良い。その時には私はまったくと言っていい程購入意欲がなかった。小粒程度もなかった。しかし、適度に雑誌の立ち読みをしる時、よく知る音楽が店内に流れる・・・

な、な、な、これってこれってこれって・・・!!!!!
X’smap〜〜〜〜っっ!!!???

まさかのX’smap in宝塚(コンサートとかはよくあるけど、CDでもって!)で、購入意欲膨張増大。
しかしその場での購入は踏み止まり、一度家へ帰って母に話を持ちかけ、半額出してくれるということでいそいそ次の日再びキャトルへ行って無事購入。
特典なしの方。・・・だって全部じゃないだろうけどスカイステージで流されるかもしれないし。(で、実際そうなったし)

そんなわけで、X’smap効果が発揮された。卑怯だ〜卑怯だ〜〜。そんなん買うに決まってるじゃんよ〜〜〜。

CDの中身の感想は、明日中(あ、もう今日中か)に挙げます!一言感想日記みたいに頑張ります。(もっと前に書きかけてたんですけど、書いてる途中で記事消えたんですよ・・・!)

今日は昼間、前に録画しておいて見てなかった東宝楽の『暁のローマ』を見る。
台詞はどうにかならんもんかとつくづく思うが、この先生は演出は毎回面白い。(原作を上手くいい感じに脚色していて)

あさこさんとユウヒくんの仲の良さがお芝居を通してびしばし伝わってくる感じ。

お祭り騒ぎの最後の場面で、カエサル、ブルータスに関係のある人が一人ずつ出てきて、それぞれと抱き合う場面が大好き。
こんな場面普通のよその劇団とかでやられたら「は?お芝居台無しやん、何てってんの?」って思うんだろうけど、宝塚でやられると「これでいい、いやむしろこれ“が”いい!」って思うから不思議。にくい演出だ。

女の子たちももちろん良かったけど、ひしっと抱き合う78期コンビとか、理事さまにガバーって抱きつきに行くキリヤンと、そんなキリヤンに最初は逃げるけどすぐに「仕方ないな」っていう風に抱き締める理事さまとか、いろいろ可愛かった。
そして理事さまの方に行くべきところであさこさんと抱き合うみっちゃんを見て感動して泣きそうになる。
「みっちゃん宙に行っちゃうんだ・・・寂しいな」
まともみっちゃんの存在を知ったのが宙に来てから、という私が。(笑)
二人ともいい顔してるんだ〜。

『薔薇の封印』を見ていて母と「悪役に魅力ないとあかんで」「悪役こそ大事やで」って話していたところなんで、キリヤンはかなり満足。握手求めるところとかあまりのあまりに「ちょ、これいいのか・・・?」とか思ってたけど、最後まで見たらまったく問題なかった。(最後の「丁重に〜」のくだりは演出的に気に食わないけど)

また今度改めてちゃんと感想を書こう。
・・・その前にムラの『エル・アルコン』書くべきか。

みなさま、幸せなクリスマスを〜〜〜!

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